阪神の育成ドラフト２位・福島圭音（２２）＝白鷗大＝が１４日、鳴尾浜球場で行われた新人合同自主トレで、平田勝男ヘッドコーチ（６４）から快足を絶賛された。

　黒土のダイヤモンドを駆ける姿に視線が集まる。鳴尾浜で行われたベースランニング。福島は「徐々に状態を上げていけるようにという感じで、７、８割の力で走りました」と謙遜したが、スピードは異彩を放っていた。

　５０メートル走５秒８の俊足で大学時代には関甲新学生リーグ新記録の２０盗塁を達成した。「いい足してる。足があるっちゅうのは非常に武器になる。楽しみだよ。やっぱり違うわな、なんか１人だけ。映像で見るのと実際見ると違うよね」。視察に訪れていた平田ヘッドも目を見張った。

　春季キャンプでは、２年連続で臨時コーチを務める赤星憲広氏への“弟子入り”を熱望。「ピッチャーの癖をどこで見抜くとか、塁に出た時の駆け引きなど聞きたい」と「赤星塾」を心待ちにした。

　寮の自室では入念なストレッチや超音波を発する器具で足の張りを取り除くなど“商売道具”へのケアを怠らない。「一番アピールできるところ」と自負する脚力で、支配下までいち早く駆け上がるつもりだ。

　◆福島　圭音（ふくしま・けいん）２００１年１０月６日生まれ。埼玉県秩父市出身。１７１センチ、７２キロ。右投げ左打ち。外野手。５０メートル走５秒８。遠投１１０メートル。秩父第一中から、鳥谷敬氏に憧れて聖望学園に進学。白鷗大４年時には主に「２番・中堅」を務め、２３年度春季リーグは打率・５２６、２０盗塁をマーク。同年度育成ドラフトで阪神から２位指名。