近本&中野の濃密なコミュニケーション 阪神が誇る1、2番打者 まるで兄弟のような名コンビ

 獅子舞を手に笑顔を見せる近本(左)とガブリと食べられる中野(撮影・伊藤笙子)
 リーグ優勝を決めて歓喜の輪に加わる(左から)近本と中野
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 阪神・近本光司外野手(29)と中野拓夢内野手(27)が“1、2番対談”を行った。リーグ優勝&日本一に貢献した1、2番の裏側を明かし、日頃から意見交換を行っていることにも触れた2人。対談の舞台裏で垣間見えたコンビの関係性を担当記者が明かした。

  ◇  ◇

 対談は終始、和やかな雰囲気で進んだ。2人の軽妙なやりとりには、昨年1年間で積み上げたコミュニケーションの濃密さが凝縮されているようだった。

 印象的だったのは近本の笑顔。あんなに笑う姿を目の前で見るのは、いつ以来だっただろうか。中野の存在も大きかったのだろう。心を許したような自然体の表情は、グラウンドを離れたシーズンオフを実感させた。

 対談の中でも触れられているが、お互いの性格を語り合うくだりで、中野が近本について「めちゃくちゃ考えてるんですけど、『そんなん何とかなるやん』みたいな気持ちで打ちに行ってたりもしてる」と意外な顔で語った時、近本がこちらを向いて「それは分かるでしょ」と笑った。

 四六時中と言っていいほど打撃についての思考を巡らせている近本だが、何度か「何とかなるやん」に似たような言葉を聞いたことがある。緻密さの裏でたまに見せる大ざっぱな一面。そのギャップが近本の魅力でもあるのだが、そこに中野が気付いてくれたのはうれしくもあった。

 年齢も近く兄弟のような2人が、虎で長く語り継がれる名コンビになってくれることを願っている。(デイリースポーツ阪神担当・山本直弘)

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