阪神・高橋 子供たちに完全復活の誓い 来季育成契約も視界良好「全然ピッチングできる」

 笑顔で指導する高橋(撮影・金田祐二)
 こどもの全力投球に苦戦する高橋(撮影・金田祐二)
 指導する高橋(撮影・金田祐二)
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 阪神・高橋遥人投手(28)が29日、岩崎優投手(32)、佐藤蓮投手(25)とともに静岡・草薙球場での「プロ野球静岡県人会」の野球教室に参加し、県内の小学6年生180人と交流した。今年6月に受けた「左尺骨短縮術」および「左肩関節鏡視下クリーニング術」からの順調な回復ぶりを明かし、子どもたちの前で来季の完全復活を誓った。

 12月とは思えない暖かい日差しの中、マイクを握った高橋は柔らかな笑顔を見せた。そして子どもたちの前で1軍の舞台に立つことを力強く宣言した。

 「来年はたくさん僕の姿をテレビで見せられるように頑張るので応援よろしくお願いします!」

 2017年度ドラフト2位で入団し、1年目の4月11日にプロ初登板し初勝利。19年に先発ローテーションに定着、20年には自身最多の5勝を挙げた。しかし、21年11月に左肘のクリーニング手術、22年4月には左肘のトミー・ジョン手術を受けた。さらに今年6月には「左尺骨短縮術」および「左肩関節鏡視下クリーニング術」を行い、来季からは育成契約となった。

 ただ、来季の完全復活へ視界は良好だ。現状について「痛みとかはないので、全然ピッチングとかもできる」と順調な様子。「あとは可動域がどれぐらい戻ってきてくれるかという感じですかね」と明かした。1月は同じ草薙球場で行う岩崎の自主トレに数日間参加した後、鳴尾浜に戻る予定。「あとは(静岡の)家の周りを走っておきます」と復活へ準備を進めていく。

岩崎の思いに応える

 いつも気にかけてくれる同郷の先輩・岩崎の思いにも応えたい。これまでCSも含め、同じ試合で2人が登板したのは16試合で、最後は21年10月14日・巨人戦(東京ド)。「岩崎さんの前で投げられるように、また元に戻れたらなと思います」と再び同じマウンドに立つことを誓った。

 来季から「129」を背負う左腕は「結果を残すしかないので、それは番号とか関係ないし、一番下から頑張って、みんなを追いかけていきたい」と前を向いた。この日付けた「29」のユニホームとはしばらくお別れ。「また戻れるように大事に保管しておきます」。来季こそ“復活イヤー”とし、子どもたちに夢を与える投球を見せる。

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