阪神・大山 来季も勝利打点にこだわる 今季チームトップ殊勲安打22「多ければ多いほどいい」
阪神・大山悠輔内野手(29)が17日(日本時間18日)、来季も勝利打点にこだわる姿勢を示した。全試合4番で出場した今季は状況に応じた打撃を貫き、チームトップ22の殊勲安打を記録した。4年ぶりに20本に届かなかった本塁打のこだわりも吐露し、不動の4番として来季は球団初の連覇に導く。
「勝利打点はずっと意識しています。勝利打点イコール勝ちにつながるので。多ければ多いほどいいと思っていますし、そこはこだわり続けていきたい」
昨秋、岡田監督が主砲へ求めたのが勝利打点だった。「いかに勝負強く、大事なときに決勝打を打ったという意味ですごく価値があった」。かつて81年から88年までタイトルとして設けられ、初年度は阪神・佐野仙好が受賞。岡田監督は同賞の価値を認めていた。
期待に応えるように大山は今季チームトップ22の殊勲安打(先制打、同点打、勝ち越し打、逆転打、サヨナラ打の合算)をマーク。チャンスでの打席での引き出しも増えた。得点パターンは本塁打、タイムリーだけでなはい。犠飛、内野ゴロ、ゲッツー崩れでも得点は入る。来季はさらに磨きをかける考えだ。
「得点のバリエーションをもっともっと増やしていきたい。打席の余裕も生まれると思う。四球もそうですし自分が出塁することで“線”になるので、意識してやっていきたい」
一方でスラッガーの本能も隠さない。今季は19本塁打と4年ぶりに20本に届かなかったが「たくさん打ちたいですし、打てるに越したことはない」と言い切る。完全無欠の4番へ来季も打線の真ん中にドッシリ座る。