阪神・ドラ1下村「19」俺色に変える 藤浪、小林、中西、川尻ら偉大な先輩に「肩並べられるように」

 背番号「19」を披露する下村(撮影・立川洋一郎)
 岡田監督(左)の隣で意気込みを話す下村
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 阪神は11日、大阪市内のホテルで新人選手入団発表を行い、ドラフト1位・下村海翔投手(21)=青学大=は希望していた背番号「19」に決定した。球団では小林繁、中西清起、川尻哲郎ら歴代の名右腕が背負い、22年までは藤浪晋太郎(オリオールズFA)がつけた番号。偉大な先輩たちに肩を並べることを目標に掲げ、虎の「19」を自分のイメージに変えることを誓った。

 まっさらな「19」を指さし、はにかんだ。幼い頃からずっと見てきたタテジマ。念願の番号を背負い、下村は力強い言葉を放った。

 「阪神の19番は藤浪選手とか、歴代の選手のイメージが強いと思う。活躍していったら、それも変わってくるのかなって。偉大な先輩たちと肩を並べられるように頑張ります」

 以前から希望していた番号だった。大学の公式戦では「11」だったが、自由に番号を選べるオープン戦では4年間「19」を選択。「10番台はピッチャーらしいイメージを昔から持っていて。なんか好きですね、数字が」と自然と惹(ひ)かれていた。

 ドラフト後、提示された複数の候補の中に「19」があり、選んだ。小林繁、中西清起、川尻哲郎、藤浪晋太郎ら歴代チームを支えてきた右腕が背負ってきただけに、「その番号を候補に入れてくださるってことは、期待の表れだと思うので。自信を持って背負っていきたい」と奮起。偉大な先輩らに続く大黒柱となっていく覚悟だ。

 12年に同じドラフト1位で入団し、22年まで「19」をつけた藤浪のイメージは下村にとっても強い。12年夏の甲子園決勝で藤浪は完封勝利し、大阪桐蔭を春夏連覇に導いた。当時小学5年生だった海翔少年は自宅から自転車を走らせ、現地観戦。「あの夏の甲子園、見に行ってたんですけど、一番印象に残ってるシーンは大阪桐蔭が優勝した時。もうすごいなって思ってました」と衝撃を受けた。

 そんな憧れの存在、藤浪は197センチなのに対し、下村は174センチと対照的。それでも「自分は一気にサイズが19番なのにちっちゃくなるんで、スケールだけは負けないように頑張ります」と投球で負けない圧倒的存在感を見せていく。

 上背はなくても活躍できることを証明する鉄人がいる。同じ青学大の先輩であるヤクルト・石川だ。下村よりも小柄な167センチだが、43歳でプロ22年目の球界最年長。「タイプ的には似てないですけど、実際お会いした時も僕より背は低かったんで。それで現役最多勝利数はすごい」と尊敬してやまない。くしくも石川も背番号「19」。自身も活躍することで小柄な子どもたちに希望を与えていく意気込みだ。

 「いずれは『阪神の19番は下村』と言ってもらえるような選手を目指して頑張りたい」。虎を支える大投手に成長し、背中の「19」を大きく輝かせる。

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