阪神・ドラ2椎葉に球児氏から金言 「自分を信じられるか」憧れ先輩の言葉を胸にプロでも直球勝負

 阪神からドラフト2位指名された椎葉剛投手(21)=四国ILp・徳島=が13日、都内で、四国アイランドリーグplusをサポートするトリドールホールディングス主催の壮行会に出席した。かねて「憧れ」と口にしていた藤川球児氏(43)がスペシャルゲストとして参加し、初対面。レジェンドの“金言”を胸に、プロの世界でも直球勝負を誓った。

 憧れの人を前に、興奮が止まらなかった。藤川氏と初対面を果たし、椎葉は「前日に会えると聞いてすごくうれしかったです。すごい大きいなと思いました」と感激。オーラに圧倒され「話しかけることはできなかった」と苦笑いしたが、有意義な時間を過ごした。

 藤川氏もメジャーから帰国した15年6月から4カ月間、同リーグでプレーした経験を持つ。阪神では石井や湯浅ら独立リーグ出身選手の名前を挙げ、ハングリーさを絶賛。リリーフを希望する椎葉についても「ミキハウスから1回アイランドリーグを挟んでいるということが、彼の強みに変わると思う。へこたれないと思います」と期待度は高い。

 プロでも直球勝負だ。最速が159キロを誇る椎葉も“火の玉ストレート”を目標とする。何百何千とそのボールを投げ込んできた藤川氏からは「いかに自分を信じられるか。自分でやってきたことを信じてやっていけば間違いない。独立は自分でトレーニングもしないといけない。プロに行ったら(施設やトレーニング器具が)たくさんあるけど、それにごまかされないで、(他の選手が)知らないトレーニングを知っているというのは石井とかは強い。ぶれずにやれば良いストレートを投げられる」と極意を伝授された。

 レジェンドの“金言”に「自分の考えは曲げずにやるのは大事なんだなと思いました」と椎葉。その上で「真っすぐに自信を持って投げてきたので、これからも真っすぐは変えたくない」と、こだわり抜いていく。

 今月12日に仮契約を終え、1月には新人合同自主トレに参加と、新たなステージへの準備が整ってきた。「アピールして飛ばしすぎてけがをするのは一番良くないので、自分にあった調整方法とか、無理しないようにやりたい。そこは独立で経験できている」。大先輩の金言とこれまでの経験を生かし、誰にも負けない武器を手に入れる。

 ◆椎葉 剛(しいば・つよし)2002年3月18日生まれ、21歳。大阪府出身。182センチ、92キロ。右投げ右打ち。投手。島原中央では主に捕手。ミキハウスで投手としてのキャリアを本格スタート。今季から四国ILp徳島でプレー。23年度ドラフトで阪神から2位指名。50メートル走6秒8、遠投120メートル。直球の最速159キロ。他の球種はスライダー、カーブ、フォーク。

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