阪神・門別 岡田監督ホレボレ来春1軍C内定 ローテ争い参戦で投手王国さらなる〝刺激〟

 「阪神秋季キャンプ」(13日、安芸)

 阪神の門別啓人投手(19)が13日、来春沖縄1軍キャンプ参加の内定を得た。ブルペン入りして直球のみ51球を投じ、チェックした岡田監督は「ボールに力があるよな」と改めて評価。高卒1年目で1軍デビューを果たした22年度ドラフト2位左腕に、先発ローテ候補として経験を積ませる方針を示した。

 あどけなさが残る19歳の表情が緩んだ。高卒2年目の来季、宜野座キャンプ参加が内定。門別は自身にとって最低限の目標達成に気持ちを高ぶらせた。

 「とりあえずそこはずっと行きたい思っていたので。呼ばれるようにケガなくやりたい。今やっているストレートの質をもっともっと求めてやっていきたいと思います」

 ブルペンでは指揮官に1軍で見たいと思わせるだけの内容を見せた。日陰では手がかじかむ寒さの中、一喜一憂せずにセットポジションから淡々と投球を繰り返した。

 どっしりした下半身主導のフォームで腕の振りはしなやか。リリース後は体がぶれない。再現性が高く、安定感があった。

 捕手の藤田からは「いいねー!」、「いいキレ!」と何度も声が飛んだ。真後ろからは岡田監督が見つめていたが、気にする様子もない。「こっちに目線が来ているなっていう時にどれだけいいボールを投げられるかって感じでやっている」と強心臓ぶりも感じさせた。

 直球のみ51球。指揮官も改めて素質を感じ取った。「力あるよなあ、ストレート」と球質を称賛。淡々と投げる姿にも注目した。「自分の感覚があるんやろな。ええボールがいっているというな。別に力むこともないし、腕振って投げたらいいボールがいくっていうのが分かってるんちゃう?」と堂々とした振る舞いも評価した。来春の宜野座キャンプも「そらもう呼ぶようになるやろうな、当然。他のピッチャーの刺激にもなるしな」と参加が内定した。

 22年度ドラフト2位左腕は高卒1年目の今季、9月15日・広島戦(マツダ)で2番手でプロ初登板した。同30日・同戦(マツダ)でプロ初先発。「もっと単純に強さが欲しい。回数を重ねるごとに、強さもコントロールも落ちたりするので」と課題を見つけた。

 それでも指揮官は「高校から1年目であれだけ投げられたら十分やで」と話す。来春は将来のエース候補として、経験を積ませる方針だ。「練習試合とか、オープン戦でも最初の頃、どんどん投げさしても十分いけると思うけどな」と開幕ローテ争い参戦に期待を込めた。

 今キャンプは直球の質にこだわって調整している左腕。「(目標は)先発ローテに入ること。ここから頑張らないといけない」。来春を見据え、研さんのオフを過ごす。

 ◆阪神高卒2年目以内投手のローテ入り 最近では、才木浩人が高卒2年目だった2018年にプロ初勝利を挙げるなど22試合(先発14試合)で6勝10敗、防御率4・61。西純は2年目の21年に先発2試合だったが、1軍デビューとプロ初勝利を飾った。一方、藤浪晋太郎は高卒1年目の13年に24試合で10勝6敗、防御率2・75をマークした。

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