阪神 ミエセス&佐藤輝に一発も追い上げ実らず巨人に敗戦 青柳のグランドスラム被弾が響く 2桁勝利遠のく

 9回、21号2ランを放つ佐藤輝(撮影・飯室逸平)
 9回、2ランを放つ佐藤輝(撮影・高部洋祐)
 9回、ソロを放ち、ピースポーズを決めるミエセス(撮影・高部洋祐)
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 「阪神タイガース3-5読売ジャイアンツ」(21日、甲子園球場)

 阪神は今季最後の“伝統の一戦”に敗れ、球団記録を更新する巨人戦シーズン19勝目を逃した。

 初回、先頭の近本が赤星の147キロ直球を右前にはじき返した。入団から5年間で通算768安打とし、首位の長野久義(巨人)を超えて歴代1位に躍り出た。1死から3番・小野寺が右前打で続いて一、三塁と先制の好機を迎えたが、大山が捕邪飛、佐藤輝が空振り三振に倒れた。

 以降は無得点に封じ込まれたが、九回に代打・ミエセスが大勢から大きな一発を放つと球場の雰囲気を変えた。さらに佐藤輝にも右翼ポール際へ2ランが飛び出し、キャリアハイの85打点をマークした。反撃はここまでだったが、ポストシーズンへ向けて好材料だ。

 21年5月14日から巨人戦7連勝中だった先発の青柳は五回2死まで無安打の好投。吉川に初安打となる右前打を許したが、後続をきっちり断った。

 快調にイニングを重ねた右腕たったが、六回に突如崩れた。2死一、二塁から丸の左前打で先制点を許すと、秋広には四球を与えて満塁とされた。続く代打・大城卓には初球を右翼ポール際に運ばれ、プロ初の満塁被弾で一挙5失点。六回途中で降板し、3年連続2桁勝利が遠のいた。

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