阪神 青柳が続いた60年ぶり先発陣10連勝「監督に『一番心配』って(笑)。プレッシャー」 巨人戦は7連勝

 1回、秋広を併殺に仕留め、笑顔の青柳(撮影・飯室逸平)
 ヒーローインタビューを終え、二人で「M1」のポーズを決める青柳(左)と佐藤輝(撮影・高部洋祐)
 2回、岡田を併殺に打ち取り、笑顔を見せる青柳(撮影・高部洋祐)
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 「阪神タイガース4-0読売ジャイアンツ」(13日、甲子園球場)

 優しい夜風が聖地を包む。夢に見た歓喜の景色が、鮮明に見え始めた。阪神・青柳晃洋が自身5連勝でアレへの王手に貢献だ。

 「調子は良くなかったですけど、ゼロで帰ればチームが勝つ可能性がある。1イニングずつ丁寧に投げられた」

 最大のピンチは“珍プレー”で脱出した。両軍無得点の二回。1死一、二塁で、岡田の鋭いライナーが差し出したグラブをはじいた。だが、それを後方にいた中野がダイレクトで捕球。飛び出していた二走・坂本は帰塁できず、ラッキーな併殺を奪った。

 “異変”にも動じなかった。ゴロアウトが持ち味だが、奪った18個のアウトの内、半分がフライアウト。「カットとかフライになりやすい球種が多かったので」と振り返り、「甲子園で浜風ですし、ホームランさえ入らなければと。ベストな投球ではなかったですけど、アウトの取り方はこだわらず、取っていけた」とうなずいた。

 六回には坂本が呼んだトレーナーを制止する場面があったが、「僕の感覚が悪くて、どこか痛めたんじゃないかという誠志郎の“母心”(笑)。大丈夫です」と問題なしを強調。三塁すら踏ませず、6回無失点で8勝目を挙げた。

 これで巨人戦は21年5月14日から7連勝。さらに、10戦連続で先発投手が勝利したのは1963年以来、60年ぶりの快挙だ。「前日に完封する人もいるし、監督に『一番心配』って言われるし(笑)。プレッシャーがあった」と笑い飛ばした。

 「苦しかったですけど、チームに貢献できているのが一番」。悲願の瞬間は、もう目の前だ。

 ◆先発投手連続試合勝利球団最長は11試合 1937年秋と63年に記録。37年秋は14連勝期間中の11試合で9月17日・金鯱戦~10月14日・金鯱戦で記録。この期間の先発投手勝利数内訳は若林=3勝、西村幸=4勝、御園生=4勝だった。

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