阪神・木浪 逆転V打&プロ初満弾 満塁男大暴れ!猛打ショー6打点 前進M21

 7回、満塁弾を放ち、笑顔で生還する木浪(撮影・吉澤敬太)
 7回、右越えに満塁弾をたたき込む木浪
2枚

 「読売ジャイアンツ6-9阪神タイガース」(26日、東京ドーム)

 これが虎の誇る恐怖の8番打者や!!阪神・木浪聖也内野手(29)が1点を追う五回2死満塁で逆転2点適時打。七回1死満塁では今季1号、自身初のグランドスラムを運んだ。今季満塁で14打数7安打、打率・500、17打点となった、頼もしい8番打者の3安打6打点の活躍でチームは6連勝。1シーズンでは球団初となる東京ドーム6連勝の痛快G倒で、マジックを21に減らした。

 今季初めて味わう感触に木浪は酔いしれた。「打ったら、行ったかもって感じでした」。宿敵のスタンドは静まり返り、左翼スタンドの虎党はお祭り騒ぎ。爽やかな笑顔を浮かべ、ダイヤモンドを一周した。

 「もう細かいことは考えずに思い切って行くだけでした」

 1点リードの七回1死満塁。鈴木康の高めスライダーを右翼席に運び、今季1号でプロ初の満塁弾を放った。「唯一自分だけホームランを打ってなかったので、1本出たのはすごく大きい」。待望の一発の余韻に浸った。

 五回2死満塁では船迫から逆転の中前2点適時打。直前には四球で出塁した坂本と“作戦会議”を行っていた。巨人ベンチがマウンドに投手コーチを送った間に、スライダーの軌道に数種類あることを聞いて打席へ。その教えを生かして3球目の内角スライダーを捉えきり、攻撃終了後には坂本に笑顔を向け、人さし指で合図。得たヒントは正解だった。

 2度の満塁機で快音を鳴らし、これで満塁時は14打数7安打の打率・500で17打点。自己最多の1試合6打点に加え、1シーズン自己最多を塗り替える今季35打点に到達した。さらには、この日のグランドスラムが自己最多を上回る今季97安打目と、キャリアハイ更新のオンパレードとなった。

 力みがちになる好機での打席。心理状況で体の力感は大きく変わるが故に、常に一定の感覚を保ち続けることに努める。ネクストバッターズサークルでは両足ジャンプを繰り返し行い、構えた際の重心位置を入念に確認。「下半身の力感がちょうどいいポジションに乗せる」と心地良い姿勢を整えてから打席に向かっている。

 軽く振り抜いて放った値千金の一発。力みすぎず、抜きすぎず。“ちょうどいい”を生み出す自身の体との会話が、無類の勝負強さにつながっている。

 「一日一日しっかり勝って、みなさんと勝利を分かち合いたい」。木浪が1シーズンでは球団最長を更新する東京ドーム6連勝に導き、虎党は“聖也の夜”に浸った。

 ◆猛虎史上最長!東京D6連勝  阪神が球団史上最長となる今季東京ドーム6連勝(1分け挟む)。これまでは2013年、21年(2分けを挟む)、22年の5連勝。シーズン東京ドーム勝利数最多は2021年の9勝。巨人戦に限れば04、07、22年の8勝が最多。今季はここまで8勝2敗1分けで、勝利数が最多タイとなっている。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス