阪神・桐敷は「スペードのエースやろ、あれ」岡田監督が絶賛 突然の出番にも堂々3人斬り
「横浜DeNAベイスターズ2-6阪神タイガース」(19日、横浜スタジアム)
緊急事態にもやることは変わらない。阪神・桐敷拓馬投手(24)は落ち着いた投球で勝利をたぐりよせた。
「緊急って形でしたけど、自分は変わらないので抑えられてよかったです」
突然告げられたマウンドだった。先発の青柳が六回、投球練習中に右ふくらはぎをつり降板。「キャッチボールくらいはしてたので、ゼロからではなかったですけど、(投球練習を)始めようかなくらいで連絡が来た」とリリーフカーに乗った。
1点リードと緊迫した場面。それでも冷静だった。先頭の4番・牧をフォークで三ゴロに仕留めると、楠本をスライダーで一直。最後は京田の打球を自ら処理し、三者凡退に抑えた。
勝ちを導く無失点投球にも「自分は自分の役割っていうのと、後ろの中継ぎの方につなぐっていうことだけだと思うので」と淡々。
起用に応えた左腕に岡田監督は「そら、まあオールマイティやろ。今はスペードのエースやろ、あれ」と比喩を交えて評価した。登板を重ねるごとに頼もしさが増す。すっかりアレへの大事な1枚となった。