阪神・大竹 ソフトバンク時代の恩師の言葉 「調子の良しあしじゃない」の真意とは 移籍後に理解で飛躍

 「広島0-2阪神」(5日、マツダスタジアム)

 阪神・大竹耕太郎投手(28)が5安打7奪三振無四球でプロ初完封を成し遂げた。この日「マイナビオールスター2023」に監督選抜選手として初選出された左腕。現役ドラフトを経てのブレークの陰には、ソフトバンク時代に恩師から口酸っぱく言われてきた言葉があったという。

  ◇  ◇

 「調子がいいから抑えられる、調子が悪いから打たれるじゃないぞ」-

 ソフトバンク在籍時の大竹が、4年間投手コーチとして指導を受けた倉野信次氏から口酸っぱく言われてきたことだ。「何、言ってるのかな…」。言葉の真意を読み取れなかったが、阪神に移籍後「なるほどな」と、腑(ふ)に落ちたという。

 月間MVPを獲得した5月には4試合に先発し、3勝0敗、防御率0・33という抜群の成績を残したが「調子が良くなかった」と振り返る試合もあった。

 これまでの自分であれば「調子が良くないから悪い」とネガティブな発想に陥りがちだったが、ポジティブ思考での投球を心がけることで「(状態が)良くなくてもどうにかなるもんだな」。日に日に自信を深めている。

 「打たれても1点は仕方ない、本塁打じゃないとか。完璧主義じゃなくなった。体の面でもリラックスして投げられている要因かな」。今年の自分は違う。それを自身の投球で体現している。(デイリースポーツ阪神担当・関谷文哉)

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