阪神・原口「バントだってやるから」 ようやく報われた献身の姿勢
「阪神4-1ソフトバンク」(16日、甲子園球場)
阪神は同点の六回に代打・原口文仁内野手(31)が勝ち越し適時打を放ち、勝利をもたらした。今季は2軍生活も経験した中、代打の切り札として期待に応えた価値ある一振り。どんな時でもブレない献身の姿勢を担当記者が明かした。
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今季に向けた三重県伊賀市での自主トレに、原口は一塁用だけでなく外野用のグラブも持ち込んだ。「『外野の練習をやれ』と言われたわけでもないけど。パッと行けと言われたとき、動けないんじゃ話にならない」。育成枠から支配下を勝ち取った16年から、18年まで鍛錬を積んだ思い出のグラウンドを「原点回帰です」として自主トレ場所に選び5年ぶりに訪問。どんな形でもチームに貢献するという思いを示した。
シーズンが始まり「代打の切り札」の役割が決まっても、練習中ごくまれに外野ノックを受けることがあった。「体を動かした程度だから。深読みしすぎですよ。今は切り替えて、やるべきことに集中してます」。責務を熟知し、出番に備えていた。
なかなか快打が出ない日々。15日・オリックス戦の試合前練習では、バント練習にも取り組んだ。「バントだってやるから!!」と変わることない献身の姿勢。その翌日に本来求められている形で、最高の結果を出した。(デイリースポーツ阪神担当・丸尾匠)
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