阪神・井上 1軍からどか~んで!春季CのMVP男がついに昇格「結果残してナンボ」

 18日・広島戦(甲子園)から今季初昇格する阪神・井上広大外野手(21)が17日、荷物整理で鳴尾浜を訪れ、外野の定位置奪取の「チャンス」をモノにする覚悟を示した。同じ右打者でドラフト1位・森下(中大)が2軍降格となり、長打の打てる井上に求められる役割は大きい。「上で結果を出してナンボの世界。自分をアピールできるように」と強烈な存在感を示す。

 開幕から半月以上が経過し、虎視眈々(たんたん)と昇格を狙っていた井上にチャンスが巡ってきた。1軍の生存競争を勝ち抜くために、結果が求められていることは十分に理解している。この好機を無駄にするわけにはいかない。

 「上(1軍)で結果を残してナンボの世界なので。上で結果を出すため、今どういうことをしないといけないのかを意識して(2軍で)やっていました。しっかりと自分をアピールできるように、準備していければ」

 高卒4年目の今季、2年ぶりの1軍キャンプスタート。キャンプMVPにも選ばれたが、開幕は2軍で迎えた。それでも「マイナス的なところは本当になかった」という。悲観することなく「いつチャンスが来るか分からない状況で一日、一日やれること、自分で決めたことをやるみたいな形でやっていた」。

 ファームでは17試合の出場で打率・258、4本塁打、13打点、長打率・485を記録。16日のソフトバンク戦(筑後)では左翼線適時二塁打、左翼フェンス直撃の二塁打と自慢の長打力を発揮するなど、状態の良さをうかがわせていた。

 この期間、井上自身にも気づきがあった。「結果が出ていない時は、(打席で)受けになっていた」。指摘してくれたのは北川2軍打撃コーチ。打席に入るまでの準備、想定もより心がけ、打席での改善を図ってきた。

 「映像を見ても、受けになって打ちにいけていない時があった。変えていかないと良い結果も出ない。(打ちにいく姿勢を)大事にしていけたら」

 開幕から主に右翼で先発起用されていた森下に代わる形での昇格。長打力のある若い力が、得点力不足に苦しむ打線の活性化には必要だ。「チームに何を求められているかをしっかりと理解して、自分が何をすべきかを一番に考えて試合に入っていけたら」と気合が入っている。

 18日は及川も1軍昇格の予定で、西純も含めて19年度ドラフトの1位から3位までの高卒3人が初めて1軍でそろい踏みする。好結果を残せば、確かな自信にもつながる。「気負わずにやれれば、本当にいいなと思っています」と井上。自分のやってきたことを信じ、自然体でバッターボックスへと向かう。

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