阪神・ドラ1森下 初適時打&マルチ 岡田監督 大絶賛「俺が入った時よりも数段上」

 7回、佐藤輝の適時二塁打で生還しナインとタッチを交わす森下(撮影・立川洋一郎)
 7回、エンドランでスタートを切る一走・森下(撮影・立川洋一郎)
 7回、左前タイムリーを放つ森下(撮影・飯室逸平)
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 「練習試合、阪神10-0サムスン」(19日、宜野座村野球場)

 阪神ドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が19日、サムスン戦(宜野座)に代打から途中出場し、“プロ初打点”をマークした。「自分の覚えてる限りではあんまりないです」という、1イニング2安打の離れ業も達成。対外試合初安打を放った前日から2戦連続での活躍に、岡田彰布監督(65)は「俺が入った時よりも数段上やな」と自身の新人時代と比べて、最大限の賛辞を贈った。

 激化する正右翼争いの中で、アピールが止まらない。森下にとって2日連続となる対外試合出場。1イニング2本目の安打で挙げた“プロ初打点”が、大爆発した猛虎打線のトリを飾った。

 近本の代打として、五回から出場。七回、先頭の木浪が二塁打を放ち迎えた第2打席、ファーストストライクの変化球を一閃(いっせん)した。打球はあっという間に三遊間を抜けて左前へ。3番・板山のフルカウントからの右前打では、ベンチのサイン通りにスタートを切り、一塁から一気に三塁を陥れた。

 打者一巡したラッキーセブン、再び打席へ。リプレーかのように木浪が二塁打を放った直後の打席だ。初球の暴投で三進した木浪を、直球を捉えた2本目の左前打でホームに迎え入れて初打点。「あんまり、自分の覚えてる限りではあんまりないです」という1イニングでのマルチ安打を記録し、チーム10点目をたたき出した。

 連日の好結果にも、「結果的にヒットになったんですけど(2本とも)打ち損じた打球だった」と振り返るから頼もしい。持ち味は長打力と自負するだけに「打球を上げられるところを、上げられなかった。角度も少しはつけていきたい」と自らハードルを課した。

 ルーキーが満足することなく高みを目指す一方で、指揮官は称賛を惜しまない。「打つもんは使わなしょうがないやろ、はっきり言うて」。正右翼の大本命であることを改めて明言。打率・290、18本塁打、54打点で新人王に輝いた自身の1年目と比較しても「俺が入った時よりも数段上やな、あんなんなぁ」とまで言わしめた。

 岡田監督の言葉を伝え聞いた森下だが「新人の頃はすごくても、何年も活躍し続けないと意味がないと思ってるので」とキッパリ。DHとして出場した試合後には、精力的に守備練習に取り組み、汗を流した。「走攻守、そろった選手で頑張りたいなと思ってます」。このドラ1、底知れない可能性を秘めている。

 ◆岡田彰布のルーキー時代  

 1980年1月、甲子園での合同自主トレに参加した。「いきなりグラウンド30周走った記憶がある」と後に回顧。春季キャンプでブレイザー監督から「力のある新人でもメジャーでは最初から試合に起用することはない」と告げられた。ヤクルトから移籍した内野手・ヒルトンが開幕直後から不振に陥り、5月に途中退団。ブレイザー監督も途中辞任。中西太監督に交代後、岡田はレギュラー二塁手として起用された。オールスター第1戦でMVP。シーズン打率・290、18本塁打、54打点で新人王を受賞した。

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