阪神・佐藤輝 3安打4打点大暴れで爆勝発進 5番の仕事キッチリも自己評価辛口

 「練習試合、楽天1-16阪神」(15日、金武町ベースボールスタジアム)

 阪神・佐藤輝明内野手(23)が15日、岡田体制初の対外試合、楽天戦(金武)に「5番・三塁」で出場し、4打数3安打4打点と大暴れした。「あんまり芯で捉えられなかったので」と打撃の内容には満足していなかったが、観戦していた家族の前で結果を残した。ミート力&長打力向上を求め、さらなる打撃の改良を重ねていく。

 得点圏で打席が回れば、自然とポイントゲッターとしての血が騒ぐ。集中力を研ぎ澄まし、ヒットゾーンにはじき返す。岡田新体制の5番打者筆頭候補の佐藤輝が、勝負強さを遺憾なく発揮した。

 大勝を演出だ。まずは2点リードの初回1死二塁。フルカウントから高田孝が投じた135キロ直球を強振し、右中間へ運ぶ適時二塁打とした。これで勢いに乗った。

 6点リードの二回2死二、三塁でもカウント2-1から右腕が投じたフォークに対し、詰まりながらも中前2点適時打。さらに、10点リードの三回1死満塁では左腕・佐藤のスライダーを右翼線へ適時二塁打とし、今季への期待が高まる打撃を披露した。

 しかし、本人の自己評価は辛い。「結果が出たのは良かったんですけど、もうちょっと内容を良くしていきたいです」。あくまで求めているのは芯で捉えた強い打球だという。

 反省すべき点に挙げたのは、11点リードの六回1死走者なし。藤井が投じた甘いチェンジアップを仕留めきれず中飛に倒れた。「甘いボールだったんですけど、フライになっちゃって、そういうのをしっかり捉えていけるようにやっていきたい」と決意を口にした。

 ミート力を上げることが、長打力向上にもつながると考えている。「しっかり捉えられれば長打も増えていくと思う。目指しているところですね。芯で捉えたらヒットになる確率も高まると思うので、もうちょっと頑張りたい」と打撃の理想型を追い求めていく。

 岡田監督は佐藤輝の姿にうなずいた。「ゲームになってくるとやっぱり構えも低くなって、打たなあかんというのが、練習の時よりも実戦で見えるよな」と口調に熱を込めた。

 関西から駆けつけた両親と弟の悠さん(12)がバックネット裏で観戦する前での活躍に「(好結果で)良かったんじゃないかな」と笑顔。「シーズンになってくれば(打点を稼ぎたい)気持ちも出てくると思う。しっかりランナーをかえせるようにやっていければ」。主軸を担う自覚が漂う佐藤輝が飽くなき向上心で高みを目指していく。

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