阪神・岡田監督「小幡が5年目、もうちょっと」 渡辺謙「3番に…本当は井上選手とか」

 阪神・岡田彰布監督(65)と、ハリウッドスターで熱狂的な阪神ファンとしても知られる俳優・渡辺謙(63)が、18年ぶりの“アレ”を目指す猛虎を語り尽くした。渡辺謙はハイテンションで質問を連発。岡田監督は軽妙な語り口で応じ、2人はともに高卒野手の台頭を熱望した。

  ◇  ◇

 渡辺謙(以下、渡辺)「前回は(阪神監督は)50代でやられたんですかね?」

 岡田監督(以下、岡田)「監督になった時は40代ですよ。優勝したのが48歳やね」

 渡辺「12月に12時間、アクションやったんですよ。20代ぐらいの人と取っ組み合いやって、殴り合いをやったんですけど。体がバキバキで(笑)」

 (爆笑。続けて)

 「(今の阪神は)選手がたいがい、20代ですもんね」

 岡田「今は若いからねえ。一番上が32歳かな、西勇の。野手は…」

 渡辺「梅野選手」

 岡田「そう、梅野やね」 

 渡辺「40代で監督された時と今回は趣が変わるじゃないですか。監督自身もキャンプから8、9カ月…。僕らの望みとしたらもう少し長くシーズンを過ごしてほしいですけど、そのためのご準備はされているんですか?」

 岡田「今回は(阪神を)15年ぐらいスタンドからしか見ていないでしょ。前回は2003年の優勝からサードコーチャーをやっていたので、だいたい選手は分かっていたんですよね。だから前回の方が優勝チームだし、しんどかった部分があったんですよ。大人のチームなんだけど、代えると若いメンバーになるじゃないですか。その辺がしんどいというか…。1年目に鳥谷が入ってきて、何とかうまくセッティングというか、そういうことをできないかなと思ってね。そういう意味では今回の方が楽ですよ」

 渡辺「今、僕も足を運んでいるわけでもないし、スポーツニュースなどからしか情報が入っていないんですけど、(レギュラーが決まっていないのは)レフト、ライト、セカンドぐらいですか?」

 岡田「セカンドは中野でいきますよ。あとは中野の後の遊撃ですよ」

 渡辺「小幡か木浪か…。『木浪ってこんな肩がええのか』とおっしゃってましたね」

 岡田「木浪は1年目からショートのレギュラーを取ってね。木浪1番、2番近本でしょ。あの時はオープン戦ですごかったからね」

 渡辺「去年の後半もシャープな打撃してましたもんね」

 岡田「タイガースは12球団で唯一、高校生のレギュラーがいないんですよ。ヤクルトでは村上、長岡とかがいるけど。阪神で見たら大和かな、最後は」

 渡辺「どうしても結果を求められるから。『そこそこいい結果を出せる選手を使っとこうか』という感じがあるんですかね」

 岡田「1人、2人ぐらい打てなくてもというか、(成長のために)犠牲を払う選手がいてもいいと思うんですよ、高卒の選手で」

 渡辺「ちょっと先の楽しみのためにね」

 岡田「それを他の選手でカバーしてやるというかね。小幡が(今年で)5年目で、もうちょっと出てこないといけないですね」

 渡辺「小幡選手は少し速い球に押される傾向がありましたかね」

 岡田「でも、みんながみんな打たなくていいんですよ」

 渡辺「なるほど!」

 岡田「打てない選手は、その代わりに守ってくれと」

 渡辺「プラスとマイナスで相殺すればいいんですね」

 岡田「みんな打ったら監督がいる必要ないじゃないですか(笑)」

 渡辺「野手の新外国人は2人獲りましたよね。(実際に)見てからだと思いますが、どちらかをクリーンアップにしたいのか。ヤクルトみたいに6、7番ぐらいでたまに打ってくれたらええわ、という感じなんですか?」

 岡田「レフト、ライトはどっちかが3か6番に入ってほしい。ライトはこれからだけど、左(打者)になるかもしれないし。レフトはノイジーがね」

 渡辺「なるほど。結構いろいろ守れそうですもんね」

 岡田「(左翼と右翼に)2枚右(打者)が入って、梅野を入れたら右が4人になるんでバランスは良くなる」

 渡辺「1番・近本は決まりですよね。2番・中野も決まりで、じゃあ3番に誰が入るかですね。本当は井上選手とか出てきてほしいですけどね」

 岡田「春のキャンプは1軍に連れてって、実戦が始まったら最初のうちはどんどん実戦で使いますよ、井上とかはね。前川しかりね。1軍のピッチャーと対戦させないとね」

 渡辺「大山選手もしかりですけど、(直球に)差し込まれているのを少し前でさばけって秋季キャンプで指導されて、だいぶん(スイング)スピードが上がったとか」

 岡田「大山はキャンプで本当に良くなりましたよ」

 渡辺「よくOBのホームランバッターの方が『もっとポーンと打ったらええやん』みたいなこと言うじゃないですか」

 岡田「大山ってちょっと力を入れたらラインドライブ(のような打球)になるでしょ。(スイングが)波を打つからね。前でスパーンとスピンをかけるようなスイングなら、(打球が)上がるんですけどね。ちょっとしたコツなんですよね」

 渡辺「ポンっと一皮むけるっていうことですよね。現役の時はそんなことはありましたか?」

 岡田「僕らはあまりコーチの言うことは聞かなかった(笑)。チェックぐらいで、悪くなった時にね。どっちか言うたら掛布さんとかバースが『あんな打ち方してるんや』って見て、俺もちょっと変えてみようかなという感じでしたね」

 渡辺「チームの中で教え合うじゃないですけど、響き合うというようなことがあったんでしょうね」

 岡田「教えるんじゃなくて、見てこういう感じでやろうかなとか思ってましたね」

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