阪神・前川 高卒2年目食らいつく ロッテ・松川に刺激「若くてもできる」

 阪神・前川右京外野手(19)が29日、ロッテ・松川の1年目の活躍を刺激とし、歴代の強打者が飛躍を遂げたプロ2年目に挑む決意を示した。この日は鳴尾浜で行われた強化指定練習に参加し、室内打撃に取り組んだ。

 来季の定位置獲得を目指す中、同学年のライバルの存在が気持ちを湧き立たせる。

 「高卒1年目でもできるということを松川が見せてくれた。若くてもできるんだという強い気持ちを持って進みたい」。自身は故障に悩まされ、プロ1年目での1軍出場はなし。一方、松川は開幕戦の先発マスクをつかむなど76試合に出場し、球宴にも選出されて脚光を浴びた。

 高校時代は前川が智弁学園、松川は市和歌山で2年秋の近畿大会で対戦。同地区でしのぎを削り合っただけに、「僕も2年目から食らいつきたい」と意気盛んだ。そのために現在は交代浴を取り入れるなど、1年間戦うために試行錯誤を繰り返している。

 巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜は2年目で全130試合に出場し、初の球宴出場。ヤクルト・村上も2年目で36本塁打を記録して新人王を獲得した。「1軍で実績はないですが、最終的に賞は取れるように」と前川。スラッガーへの登竜門とも呼べる高卒2年目で飛躍を遂げ、一流の域に足を踏み入れる。

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