「赤星でもアウト」「周東でも」 阪神・平田ヘッド発案「併殺タイムトライアル」で鍛錬
「阪神秋季キャンプ」(5日、安芸)
第2クール初日に、新メニューが登場だ。ランチ前に行われた内野の守備練習。阪神・平田勝男ヘッドコーチ(63)の発案で、併殺の時間を計測する「併殺タイムトライアル」が実施された。
「赤星でもアウトだよ」「走者はカープの野間」。ストップウオッチを手にした平田ヘッドのゲキが飛ぶ。「3秒台10本」と目標設定された中で、計16本かかり、4秒台2本、3失策(計測忘れ1本)。最速は1本目に二塁・熊谷、遊撃・小幡で記録した4-6-3の3秒47で、同コーチから「(ソフトバンク)周東でもアウトだよ!」と声がかかった。
今季奪った併殺数は117個。リーグトップのヤクルト(143個)と比較すれば、その差は歴然だ。藤本内野守備走塁コーチは「左打者で足が速くて3秒8」と目安を明かし「次の動作に投げやすいところに、強い球を投げることを意識させて」と説明した。
参加した小幡も「タイムを計る中でいかにリラックスして送球できるか。すごい良い(意識付け)と思います」とうなずいた。強固な守り勝つ野球へ、鍛錬が続く。