阪神・岡田監督 前川の飛躍“予言” 10代大砲ブレークへ!秋季Cで鍛え上げる

 3回、三塁強襲安打を放つ前川(撮影・北村孝紀)
 8回に右中間への同点ソロを放ち、仲間とハイタッチを交わす前川
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 「阪神秋季練習」(31日、甲子園球場)

 阪神は31日、甲子園で行っていた秋季練習を打ち上げた。11月2日から高知県安芸市でスタートする秋季キャンプへ向け、岡田彰布監督(64)は高卒1年目の前川右京外野手(19)を強化選手に指定。第1次政権では秋に目をつけた選手が翌年に飛躍した実績があるだけに、前川を徹底的に鍛え上げ優勝への戦力に加えてみせる。

 新監督が「ええな」と評したくなる若虎がいる。意中の人物はみやざきフェニックス・リーグに帯同し、2日から始まる秋季キャンプで合流。秋季練習の打ち上げで期待する選手を問われた岡田監督は開口一番、前川の名を口にした。

 「そらもうドラフトで取った時から、こいつは“ええな”と思ってたよ。お~ん」

 前川とはまだ顔を合わせていないが、智弁学園時代から注目し、プロ入り後も映像などでプレーをチェック。「高校から1年目の選手やからな。レベルではもっと上の(年代の)選手に見える」と高卒1年目とは思えない能力に感嘆した。

 そんな指揮官の“予言”は、来季の飛躍に直結する。04年から5年間指揮を執った第1次政権では、秋季キャンプで「ええな」と評した選手が続々と開花。06年の秋季キャンプで渡辺を絶賛すると翌年以降はブルペンに欠かせない存在に。07年秋に見いだされた岩田は翌年10勝と結果を出した。過去には藤川、鳥谷など、虎党にとって“ありがたい”予言とも言える。

 指揮官は前川の魅力を問われると「バットが振れること」とキッパリ。この日、前川はフェニックス・リーグ、巨人戦(ひむか)に「5番・DH」で先発出場し、八回に右中間への同点ソロをマーク。今回の同リーグ成績は61打数18安打、11打点、打率・295で2本塁打を記録した。試合後に指揮官の“予言”を聞くと、「期待してもらっているのはバッティング。そこの期待に応えられるようにやっていきたい」と呼応。さらに「(走攻守)全てでレベルアップしたい」と力を込めた。

 6月に発症した上半身コンディショニング不良の影響から、同リーグでは出場した15試合全て指名打者で起用された。ただ試合前練習では守備についており、指揮官はフルメニューで打撃&守備両方のレベルアップを図る方針だ。

 外野の定位置は両翼が空いている状況で前川がレギュラー奪取するチャンスは大いにある。岡田の教えで、19歳の大器を虎の大砲に仕立ててみせる。

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