阪神・佐藤輝 もっと体を大きく使って打つ!三塁固定指令「そうなれるように」
「阪神秋季練習」(24日、甲子園球場)
阪神・佐藤輝明内野手(23)が24日、岡田新監督からの全試合三塁固定でのフル出場指令に応える決意を示した。「まだまだ下手くそ」と自覚する守備力を強化するとともに、ソフトバンク・柳田ら他球団のスラッガーを参考にしながら体を大きく使ったスイング会得へ向けて打撃改造にも着手する。さらなる進化を遂げ「“アレ”(優勝)を目指して頑張りたい」と新指揮官を胴上げする。
岡田新監督からの「全試合変えないですよ」という大きな期待を伝え聞き、佐藤輝の表情は自然と引き締まった。「本当に固定してもらえるかまだ分からないですけど、本当にそうなれるように練習したい」。全試合フル出場を達成し、ホットコーナーは譲らない。
今季、三塁では73試合に出場し、9失策を犯した。守備力の向上が必要だと実感している。「まだまだ下手くそなので(コーチ陣から)吸収してうまくなりたい」。この日から始まった秋季練習では、さっそく三塁のみでノックを受け続けた。
大卒2年目で初の全試合出場。打率・264、20本塁打、84打点と本塁打以外は数字を上げた。ただ、1年間通してグラウンドに立ち続け「1年通して安定して打つのは本当にすごく難しい」と痛感。「ホームランが打てるよう、そこを一番に考えていきたい」と今後のテーマを掲げ、秋から打撃改造を行う。
今年は確実性を求めるあまり「気持ちの中であんまり三振したくないみたいな」考えになっていたという。特長のフルスイングを失わないために「もっと体を大きく使って、全身を使いたいなと思います」と、最大限のパフォーマンスが発揮できる打法を目指す。
同じ左打者のソフトバンク・柳田や3年ぶり3度目の本塁打王に輝いた西武・山川らの打撃も参考にする。「ホームランバッターのフォームはすごく見ています。体を大きく使って飛ばせるフォームにして、率も上げていきたい」。この日のフリー打撃では柵越え4連発をマーク。初日から気合の入ったところを見せつけた。
甲子園の練習前には岡田新監督から約3分間訓示を受けた。新指揮官と共に、見据えるのは“アレ”だ。「本当に僕らもついていって、“アレ”を目指して頑張りたい。優勝したいんで」。“アレ”実現へ、岡田新体制で虎の顔になる。