阪神ドラ5戸井 天理OB関本先輩目指す 2年時に直接指導で金言 内野どこでも守る決意

 指名あいさつを終え、天理・戸井は笑顔でポーズを決める(撮影・山口登)
 岡田監督のサインが入ったドラフト会議のカードを手に笑顔の天理・戸井
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 阪神からドラフト5位指名を受けた戸井零士内野手(17)=天理=が23日、天理市内の同校で畑山統括スカウト、山本スカウトから指名あいさつを受けた。遊撃以外にも二塁、三塁でも勝負する意欲を示し、阪神でユーティリティープレーヤーとして活躍した同校OBの関本賢太郎氏(44)を目指すことを誓った。

 制服姿には、まだ少しの緊張感と初々しさが残る。「今日指名あいさつが終わって、少し実感が湧いてきています」。戸井は17歳らしく、はにかみながら喜びをかみしめた。

 憧れの背中がある。「関本さんを尊敬しているので、そういった選手になりたいです」。天理OBの関本氏は、内野をどこでも守れるユーティリティープレーヤーとしても阪神で活躍。本職の遊撃以外に二塁、三塁守備の経験もある戸井にとっては、まさに目指すべき姿だ。「ショート以外も、セカンド、サードで勝負したいと思っています」と“関本2世”へ意欲十分だ。

 2年時には直接指導を受けたこともある。「一度、天理高校に来た時にサードの守備を教えてもらった。サードは『気持ちや!』と言われました」。授かったおとこ気あふれる金言。「気持ちが後ろにいくと取れない打球もあるので気持ちを前に」と“関本魂”はしっかり胸に刻まれている。

 自身もプロの世界を経験し、阪神OBでもある天理・中村良二監督(54)もエールを送る。「力をつけて早く認めてもらえて1軍で活躍できるように。僕が2軍で終わってしまったので。関本さんみたいになってもらえたら」と可能性あふれる教え子に夢を託す。

 「1年目からしっかりアピールして1軍の舞台で活躍できるように」。戸井にもその思いは強い。天理で培ってきた守備力に加え、「ライナー性の強い打球には自信がある」とアピールポイントは満載。「ツーベースにこだわりがあるので、数を打てるように」と目標も明確だ。

 関本氏はくしくも、05年・岡田阪神のV戦士でもある。「右投げ右打ちで違う色を出していけたら」。同じ岡田監督の下で期待に応え、少しずつでも、理想の背中に近づいていく。

 ◆戸井 零士(とい・れいじ) 2005年1月18日生まれ、17歳。大阪府出身。181センチ、83キロ。右投げ右打ち。内野手。天理から2022年度ドラフト5位で阪神から指名を受ける。天理では1年秋からベンチ入りし、2年春、3年春夏に甲子園出場。高校通算13本塁打。遠投105メートル、50メートル走6秒5。

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