阪神・藤原オーナー 退任の矢野監督に感謝「多大なる貢献」新体制巻き返し、矢野チルドレン活躍に期待

 冒頭、矢野監督(右奥)の退任会見であいさつする藤原オーナー(撮影・田中太一)
 会見を終え、手を振りながら退室する矢野監督(撮影・田中太一)
 退任会見で、時折笑顔を見せながら話す矢野監督(撮影・田中太一)
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 阪神・藤原崇起オーナー(70)が15日、大阪・野田の電鉄本社で矢野燿大監督(53)からシーズン終了の報告を受けた。会談後に今季限りで退任する指揮官とともに会見に臨んだ同オーナーは「本当に今年も長いシーズンお疲れさまでしたということと、現役の頃から20年の長い期間にわたり、阪神タイガースに多大なる貢献をしていただいたことに感謝の思いをお伝えした」と選手、指導者としての長年の労をねぎらった。

 矢野政権の4年間を振り返り、「『超積極的』、『最後まで諦めない』、こういう方針を掲げていただきまして、若い選手が多いチームを鼓舞し、全員で戦うアグレッシブなタイガース、この野球をつくり上げてくれました」と評価。会談では最初に藤原オーナーの方から「本当にご苦労さまでした。大変だったでしょう」と言葉を掛けたところ、矢野監督からは「確かに非常に苦しい時期もあったし、いろんなことを考えるけれど、今思えば、チームのみんな、関係者のみなさんに感謝しかない」と返されたという。

 同オーナーは「本当に前向きに、真摯(しんし)に、野球に取り組み、そして阪神タイガースのために、そして選手たちのために、いろんなことを考え、いろんなことをやっていただいた。そういうことから出てきた言葉だというふうに感激をいたしました。私どもとしても本当に感謝しかない」と改めて労をねぎらった。

 同時にファンが期待する優勝には手が届かなかった。「この結果をしっかり受け止め、来季こそは必ずチャンピオンフラッグをわれわれの手に、ということでチーム、フロント一丸となって取り組んで参ります」と新体制での巻き返しを誓った。

 今季は開幕9連敗でスタートし、最大16の借金を抱えながら球宴前には返済。最終盤の粘り強い戦いで借金3のシーズン3位でCS進出を決めた。2位・DeNAとのファーストSは突破したものの、リーグ連覇のヤクルトには1勝もできずに敗退した。

 「苦しいスタートでありましたけど、諦めずにやってくれたことが、最後に3位になり、ファーストステージもああいうふうな形で勝ち抜いてくれた。逆に言うと、私もああいうふうな戦い方を現在は誇りに思っている」と率直な心境を明かした。新体制で2005年以来となる優勝を目指すが「矢野監督のもとで育った選手たちが今後、必ずやファンの皆さまに期待していただくに十分な力を発揮してくれるだろうと私も確信いたしております」と矢野チルドレンの活躍に大きな期待を寄せた。

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