阪神・矢野監督 最後の巨人戦へ決意 原監督に「〝勝ち〟でお返しを」

 阪神は16日、甲子園での全体練習後、17日の巨人戦(東京ド)へ向けて東上した。矢野燿大監督(53)にとっては、指揮官として挑むレギュラーシーズン最後の巨人戦。チームにとってはAクラス争いを制し、CSに進出するためには落とせない一戦となる。巨人先発は、青柳と最多勝争いを演じる戸郷。相手右腕を打ち崩すことで、自軍のエースのタイトル奪取を援護する。

 指揮官として挑むレギュラーシーズン最後の東京ドームでの伝統の一戦。「やっぱり自分たちの戦いをした中で勝つというのを、東京のタイガースファンにも見せたい」。いつもの言葉で矢野監督は決意を表明した。

 「原さんと戦わせてもらえるということも光栄なことだったんで。そのお礼を〝勝ち〟でお返ししたいと思います」

 2019年から始まった矢野政権。19、20年は対戦成績が振るわなかったこともあり、ここまでの巨人戦通算は45勝49敗と負け越している。それでも今季は球団初となる6カード連続勝ち越しを決めるなど、ここまで14勝9敗1分け。昨年に続く2年連続の勝ち越しで、84、85年、03~05年に続く球団3度目となる複数年連続勝ち越しを決めている。

 巨人先発は今季4度の対戦で1勝1敗ながら、防御率1・09と抑え込まれている戸郷だ。「目いっぱい腕を振って強いボールで抑える感じだったと思うけど、そういう感じではなくなってきた。経験を積んで自信とうまさというか、何かそういう投球術を手に入れている」と警戒する。

 最多勝争いはトップ12勝の青柳を戸郷が11勝で追う展開。相手右腕を攻略することは、自軍のエースのタイトル争いをサポートすることにもつながる。Aクラス争い真っただ中だけに、矢野監督は「ここまで来たら、まずはチームとしてどう崩して行けるか」とチームの勝利を最優先にする考え。それでも「結果的に崩せば、ヤギ(青柳)を援護できる。プラスの材料にして戦っていきたい」とモチベーションにはするつもりだ。

 阪神の先発は、今季巨人戦24イニング無失点の西勇。伝統の一戦のラストでも勝利を収め、18日から始まる甲子園4連戦にはずみをつける。

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