阪神・矢野監督【一問一答】「勝ちたかったし悔しい」「後ろを向くことのない引き分け」
「阪神2-2巨人」(2日、甲子園球場)
阪神は2点リードの九回に抑えのケラーが4安打を集められて、セーブ失敗。逃げ切れずに延長戦に突入し、十二回で引き分けた。試合後の矢野監督は「あっこまでいったんで勝ちたかったし、悔しいけど」と語る一方で、「後ろを向くことのない引き分け」と選手たちの頑張りをたたえた。以下一問一答。
-延長十二回無死一塁で島田はバント失敗の後、初球に二盗を仕掛けるという姿勢が出た。
「うん、まあ、バントをしっかり決めなあかんね。盗塁にかんしては精いっぱいいった中のプレーやし、(失敗でも)責めるつもりは全くない。バントを決められる選手になっていかないと」
-勝ちきりたかった試合だが、延長戦は投手は粘った。
「まあ、もちろんね、あっこまでいったんで勝ちたかったし、悔しいけど。まあ、あの流れから同点で止まって、そのあとのピッチャーが粘ってくれたっていうところは、チームとしてやれたところであったかな」
-ケラーは球に力があるように見えた。
「みんなが球に力があるってスピードガン(のこと)だと思うけど、バッターがそういう対応をしているっていうことは、きょうの角度や質はちょっと良くなかったのかなって受け止めているけど」
-今季は苦戦している戸郷から終盤に得点。
「いやいや、崩したわけではないんでね。まあまあ早い回にチャンスがあったので、そこで点を取らないとズルズルいっちゃうっていうところは反省かな」
-2点目、近本の三塁からの生還も貴重だった。
「あれは近本であれば、普通にかえってこれるし、あの2点はチカが取った、チカのタイムリーと足で取った点だと思うんで。ある意味、走塁はチカにとっては普通かなと。バッティングの方はあそこでよく打ってくれたと思う」
-西勇は爪がはがれかける前回アクシデントもあったが、きょうの投球は。
「う~ん、そうやね初回から飛ばしていくようなふうに見えたし、もちろんまだ行かしてあげたかったんだけど。ユウキに勝ちをつけたいっていうところで勝負にいったんだけどね。ピッチング的にはまだ行けたかなっていう。丁寧に投げてくれたと思います」
-負けなかったのは大きい。
「もちろん、もちろん、それはあるんだけど。後ろを向くことのない引き分けだと思うし、前を向いてまた自分たちの野球を。まあ、きょうも姿勢的にはいい積極的なプレーが出ていたんで。あとは勝負所のね、作戦も決めてもらわないと、こっちの流れにならないので。そこは反省点かなと思います」