阪神・ドラ1森木 黒星のデビュー戦は「65点」「五回までは褒めて良いかな」

 プロ初先発の森木はベンチからグラウンドを見つめる(撮影・田中太一)
 6回、3点を奪われ顔をしかめ悔しがる森木(撮影・飯室逸平)
 6回、森木は阿部に適時二塁打を許す(撮影・山口登)
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 「中日4-1阪神」(28日、バンテリンドーム)

 無限の可能性を秘めた右腕が堂々のプロデビューを果たした。プロ初登板初先発した阪神・森木が初黒星も6回4安打3失点。5回まで1安打無失点に抑える快投を披露し、潜在能力の高さを証明してみせた。

 「ほどよい緊張感というか、いいイメージを持ちながらいけました。ある程度冷静にいけましたし、真っすぐで押せたところ、変化球でタイミングをずらすこともできた」

 高卒新人離れした落ち着きだった。初回、1死から大島に中前打を浴びて、すかさず二盗を決められた。いきなりのピンチにも制球は乱れない。阿部を中飛に仕留め、タッチアップで三塁を狙った大島を近本は好返球で阻止。ダブルプレーで危機を脱した。

 二回からは4イニング連続で3者凡退。まともな打球すら打たせない圧巻の投球で味方の援護を待った。ベンチへ戻ると、矢野監督から「楽しいか?」と声を掛けられ「楽しいです」と返答。すると指揮官から「楽しめよ」と助言を受けたという。

 0-0で迎えた六回、先頭のレビーラに中前打を浴びるも、2死三塁にこぎつけた。ここで岡林に右前へ先制の適時打を食らい、盗塁と敬遠でなおも2死一、二塁から阿部に右翼へ2点二塁打を許した。

 「先頭を出したのは痛かった。それでも気持ち的に切り替えて。でも詰めの甘さというか、ゾーン勝負の球が甘く入った。そこは課題になりますし、修正してきいきたい」と反省した森木。自己採点を「65点」とし、「できたこともあれば、できなかったこともあった。自分の中では五回までは褒めていいかなと思います」と自信を深めた様子。期待のドラ1右腕が経験を糧に成長を遂げていく。

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