3番・近本が帰ってくる 阪神・矢野監督が復帰明言 8・4以来のベストメンバー集結

 笑顔を見せる近本(撮影・吉澤敬太)
 23日・DeNA戦の阪神予想スタメン
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 新型コロナウイルス感染で離脱していた阪神・近本光司外野手(27)が22日、鳴尾浜で行われたシート打撃に参加。村上から3打数1安打1四球をマークした。矢野監督も視察して状態を確認し、23日・DeNA戦(京セラ)から「3番・中堅」でスタメン復帰する。安打製造機の帰還でドラマを起こすための役者が出そろい、4連勝中の勢いをさらに加速させる。

 復活の快音が響き渡った。ライナー性で放たれた白球は右中間に弾み、近本は笑顔。ようやく虎のヒットメーカーが帰ってくる。

 「ボール自体はよく見えていると思う。あとは、(試合の中で)反応できるかという感じです」。鳴尾浜で行われたシート打撃に参加すると、3打数1安打1四球。4打席目で村上から中前打をマークした。

 新型コロナウイルスの陽性判定を受けたのは10日のこと。発熱症状もあったが、自主隔離期間中は「いろいろやっていました」と体に無理のない強度で、素振りなどを実施。20日からは屋外での打撃練習を再開していた。

 この日のフリー打撃では34スイング中、5割に及ぶ17本の安打性の当たりを記録。守備では内野ノックを受けるなど、軽快な動きを見せた。練習を視察した矢野監督は「もちろんスタメン」と23日・DeNA戦(京セラ)でのスタメン起用を明言。井上ヘッドコーチは「『腐っても鯛』ということわざがあるけど。あいつ(近本)は鯛だろう」と期待を寄せ、打順については「(スタメンなら)その方がスッキリする」と、離脱前から任せていた3番で起用する。

 5日に大山、9日に中野、そして近本が新型コロナウイルスに感染し、打線の軸が離脱。その間チームは開幕9連敗以来の8連敗を喫するなど、一時は2位から5位まで転落した。それでも、敵地での巨人戦では2007年以来15年ぶりとなる1シーズン2度のスイープを達成するなど、現在4連勝中。波に乗る中で、4日・巨人戦以来のベストメンバーが出そろった。

 5ゲーム差の2位・DeNAとの3連戦。前回、横浜での3連戦では3連敗を喫した。「自分がやれることをやるだけです」と近本。このままでは終われない。ドラマを起こすための準備が整った。

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