阪神 甲子園組ドラフト候補生に浅野、松尾、戸井 大舞台での活躍「プロでも重要」

 甲子園のスターから虎のスターへ-。全国高校野球選手権大会の全出場校が初戦を消化した13日、阪神の畑山俊二統括スカウト(58)が総括を行った。今大会で目立った野手として高松商・浅野翔吾外野手、大阪桐蔭・松尾汐恩捕手、天理・戸井零士内野手の3年生3選手を挙げた。

 今夏の甲子園を沸かせた球児が虎のユニホームに袖を通す日が来るかもしれない。全チームが初戦を終え、阪神の畑山統括スカウトが総括。大舞台でも力を発揮した選手に高評価を与えていることを明かした。

 「たくさんのお客さんが入った中で、どれだけ自分のパフォーマンスが出せるのかというのは、プロでやる中でも重要な部分であるし、それをしっかり出せた選手はそれなりの評価はできる」

 ここまでを終え、最も聖地を沸かせたのは高松商・浅野だ。身長170センチと小柄ながら、鋭いスイングで11日の初戦・佐久長聖戦では、左右に高校通算65、66号を放った。まだ守備や走塁に課題はあるとしながらも「体は決して大きくないですけど。パンチ力もある。元々の能力というのは持っている選手なので。そういう面で三拍子そろった非常に楽しみな選手」と高く評価した。

 高校ナンバーワン捕手にも注目する。大阪桐蔭・松尾は1回戦・旭川大高戦で、4打数3安打2打点と持ち味の打力を発揮し、初戦突破に貢献した。「コンスタントに結果を出してくれる。今年の中では数少ない選手。捕手だけでなく、いろんな可能性がある」と語った。

 他には右投げ右打ちの遊撃手である天理・戸井の名前も挙げた。山梨学院との1回戦は4打数3安打。「しっかりこの大舞台で結果を出せたというのは彼らの地力があるところかなと思う」と全国大会でも気後れすることなくプレーする選手らの姿に目を細める。

 評価の対象にもなっている大舞台での活躍。過去には、近本が大阪ガス時代の18年・都市対抗野球で優勝に貢献し、最優秀選手に当たる橋戸賞を獲得。その年のドラフトで1位指名し、入団後も結果を残している。

 今夏も例年通り、ほぼ全チームを視察したスカウト陣。前日12日にスカウト会議を行っており、ドラフト候補選手を再確認した。「今年は全体的に選手が少なかった分、絞り込んだというのはない。そんなに変わってないと思います」と話した。運命の日まで、ダイヤの原石を見極めていく。

 ◆浅野翔吾(あさの・しょうご)2004年11月24日生まれ。香川県高松市出身。17歳。170センチ、86キロ、右投げ両打ち。外野手。中学時代にU15日本代表に選出され、主軸としてBFAアジア大会優勝に貢献。高松商では1年夏からレギュラー。今大会は佐久長聖戦で2本塁打を含む4打数3安打4打点。甲子園通算3試合で打率.636、3本塁打。

 ◆松尾汐恩(まつお・しおん)2004年7月6日生まれ、18歳。京都府精華町出身。178センチ、76キロ。右投げ右打ち。捕手。大阪桐蔭では遊撃手から捕手に転向した1年秋からベンチ入りし、4季連続で甲子園に出場。今夏は初戦の旭川大高戦で4打数3安打2打点をマーク。甲子園通算9試合で打率.345、3本塁打。

 ◆戸井零士(とい・れいじ)2005年1月18日生まれ、17歳。大阪府松原市出身。181センチ、82キロ。右投げ右打ち。内野手。中学1年時に出場したU12W杯で首位打者と外野手部門のベストナインを獲得。天理では1年秋からベンチ入り。今大会は2試合で8打数4安打の打率.500。甲子園通算は7試合で打率.273。

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