阪神・近本 電撃V撃 電光石火3連打!重盗!初回一挙3点 4年連続の20盗塁達成

 「阪神6-0ヤクルト」(29日、甲子園球場)

 猛虎猛追の夏。奏でた快音は真夏の大反攻の合図。首位独走中のヤクルトへ食らわせた電光石火の一打が力強い。阪神・近本が鮮やかに“ツバメ撃ち”だ。

 主導権を握った。初回だ。中野と島田の1、2番コンビの連打で無死一、三塁となり近本が打席へ。「1、2番が出塁してチャンスを作ってくれたので」。相手先発・小川の浮き気味のフォークを仕留めた打球は右前への先制打。見せ場は、これで終わらない。

 相手バッテリーの様子をうかがい、一塁からリードを広げていく。スタートを切ったのは4番・佐藤輝への2球目。一走・近本が二走・島田と共にダブルスチールを成功。これで新人から4年連続の20盗塁。球団では吉田義男、赤星憲広に次ぐ3人目となった。

 すっかり板についた。シーズン前から可能性を示されていた3番の打順。「任された所を、しっかりと」。春季キャンプから取り組んだもののひとつは外角低目に対しバットと体を離さない意識。全身を使うイメージの打撃だ。この日は三回も右前打を放ち両リーグトップの今季116安打。球宴でも2戦連続2安打。積み重ねたものは形となっている。

 “吉報”も励みだ。前日28日は母校・社が創部74年目で初めて夏の甲子園出場を決めた。「現役の子たちが頑張って初出場できたので、刺激になっています」。2学年後輩の楽天・辰己と、お祝いの品などを相談中。後輩に負けじとシーズンを戦い抜きたい。

 「(残り)50試合切っているので、がむしゃらに、最後まで諦めず」。確かに厳しい。それでも可能性を残す限り下は向かない。聖地の左翼側上空に一時、うっすらと浮かんだ虹。今はおぼろげでも逆転Vへの道は途絶えていない。“奇跡の反攻”へ-。旗頭は近本だ。

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