阪神・近本 驚異のお祭り男!2戦連続マルチで球宴打率・733 奇跡Vへ後半戦も頼んだ

 9回、近本は益田から中前打を放つ(撮影・山口登)
 試合後、スタンドにあいさつする近本
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 「マイナビオールスターゲーム2022・第2戦、全セ1-2全パ」(27日、坊っちゃんスタジアム)

 虎の安打製造機が連夜のヒットパレードだ。「マイナビオールスターゲーム2022」の第2戦が行われ、途中出場した阪神・近本光司外野手(27)が、26日の初戦に続き2安打をマーク。球宴通算でも15打数11安打、驚異の打率・733とした。絶好調のバットで29日から始まる後半戦でもチームを大逆転Vへ導く活躍頼んだぞ!

 野球を愛した俳人生誕の地で、縦じまの背番号5が躍動した。ここまでセ・リーグトップの114安打を放っている近本が“お祭り男”襲名だ。途中出場から2戦連続のマルチ安打をマークし、これで球宴通算打率・733と驚異の7割超えとなった。

 スターたちが集った夢舞台。「楽しかったです」と振り返った虎の安打製造機が、見事なバットコントロールを披露した。六回から塩見に代わって中堅に入ると、七回、2死走者なしの第1打席。初球から強振するもファウル。すぐに追い込まれたが、最後は岸の直球をコンパクトにはじき返した。

 守備範囲内の痛烈な打球は、三塁・宗のグラブをはじく強襲ヒット。この時点で球宴通算打率・714となったが、まだ終わらない。1点を追う九回、2死一塁の打席では果敢に逆転サヨナラ2ランを狙うも「打球が上がらなくて」と中前打でつなぐ形となった。

 打てば文句なしのMVPだっただろう。「ホームランを打つ練習をしていないんで、ここぞって時にホームランを打てるように練習しておきます」と自嘲気味に振り返った近本。それでも、2戦連続のマルチは両リーグでただ一人だ。

 ルーキーイヤーだった2019年は、甲子園で行われた球宴第2戦で史上2人目となるサイクルヒットを達成するなど、6打数5安打で華々しいオールスターデビューを飾った。20年のコロナ禍による中止を挟んで、21年は4打数2安打、そして今年は5打数4安打。3度の出場で計15打数11安打と大暴れしている。

 試合前はヤクルト・塩見や広島・坂倉ら各球団のヒットメーカーと談笑する場面も。「自分が思っていたことが『やっぱりそう思うよね』みたいなのは塩見さんとしゃべっていてありました」と見識を深めた様子だった。

 29日から後半戦が甲子園でスタートする。いきなり首位を走るヤクルトとの激突だ。「暑い夏なので、しっかり万全で迎えられるように」。前半戦、球宴でも輝きを放った近本が逆転Vロードをけん引していく。

 ◆驚異の球宴通算打率7割超 近本は球宴通算15打数11安打で打率・733。球宴で50打席以上の最高打率はイチローが71打数28安打、打率・394。同30打席以上の最高打率は阪神・和田豊が30打数13安打で打率・433。

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