阪神2軍キャンプが安芸から撤退 来春から1、2軍ともに沖縄で実施へ

 阪神は21日、来春の2023年から、ファーム2軍の春季キャンプを沖縄県うるま市の「具志川野球場」で開催することで、うるま市と合意したことを発表した。

 これまで2軍春季キャンプを行ってきた高知県安芸市からは撤退するが、1、2軍合同で行われる秋季キャンプは引き続き同市で実施を予定。現段階では今秋の秋季安芸キャンプは行う予定になっている。

 1、2軍がともに沖縄でキャンプを張ることができるメリットは大きい。今春までの1軍が沖縄宜野座、2軍が高知県安芸市でキャンプを行う形では、特にコロナ禍においては選手の入れ替えが非常に困難になっていた。

 阪神の百北幸司球団社長は「時間的な距離、物理的な距離が離れているっていうことにおける入れ替えの大変さが一つありまして。やっぱり2軍のファームの選手も1軍での経験を積んでもらってというふうな機会をなかなか与えられない。簡単にちょっとあしたから来いとはいかない」と移転に至った理由を説明。「沖縄には大半の球団が来ておりますので、練習試合なども非常にやりやすい」と他球団との試合が組みやすいこともメリットに挙げた。

 さらに「具志川球場と宜野座球場は距離で言うと32キロぐらいで、30分前後で行ける距離。監督、コーチのコミュニケーションも1、2軍で活発になる」と次々と利点を並べる。

 一方で春季キャンプからは撤退することになった安芸市に対しては「1965年から安芸で我々はキャンプを始めて、長らくお世話になってきた。ファームはずっと安芸市のお世話になって、半世紀以上お世話になってきた」と感謝の思いを伝え、「事前に安芸市、高知県の方にもご説明に行かせていただいて、我々がファームの方も沖縄に持っていきたいという理由も十分にご理解いただいた上での今回の移転だと、そのようにご理解いただけたらと思っております」と話した。

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