阪神 ミスミス逆転負け 魔の七回、輝が近本が痛恨連続エラー 球団5500勝お預け
「広島5-3阪神」(20日、マツダスタジアム)
「はぁ~」って…そらため息も出るわね。阪神は2点リードの七回に連続失策からまさかの逆転負けを喫した。佐藤輝が右前に転がったゴロを後逸する間に走者が生還し、直後には近本が平凡な中飛をまさかの落球。この回一挙4失点で目前に迫った球団5500勝は霧散し、前半戦5割ターンへ残り3試合、負けられへんで!
打球がグラブからこぼれるたびに、球団5500勝のメモリアルVも、最多借金16からの前半戦貯金ターンの可能性もスルリと逃げていった。
痛恨のプレーが連発したのは七回だ。2点のリードを自慢の中継ぎ陣で死守するため、先頭の坂倉に安打を許したところで先発の西勇を交代。渡辺が松山を遊飛に仕留め、“一人一殺”で1死一塁としたところまでは良かったが…。
3番手の浜地が長野に内野安打を許して一、二塁とされると、続く小園にも右前へ運ばれる。この打球を右翼・佐藤輝が後逸。一度は三塁でストップした二走・坂倉が本塁に生還し、1点差に詰め寄られた。
ミスは適時失策だけでは終わらない。続く磯村が放った中堅への飛球に対し、近本が完全に捕球体勢に入りながらも、グラブに収めきれずにポロリ…。満塁とピンチが拡大し、代打・羽月の二ゴロ併殺崩れ間に同点。こうなると好調・浜地も鯉打線の勢いを止めることができない。野間、菊池涼に連続適時打を浴び、あれよあれよという間に、2点を勝ち越されてしまった。
佐藤輝は今季ここまで、右翼守備では1失策(三塁では7個)、昨年はゴールデングラブ賞を獲得した近本も1失策だった。信じられないようなミスの連発に、試合後は「本人に聞いてくれよ」と繰り返した矢野監督。そのぶぜんとした表情から、無念さと怒りがにじみ出る。
「ウチの看板選手がポロポロやって、特に外野手がああいうミスをやると致命傷だよね。この1敗はものすごく大きい」と振り返ったのは井上ヘッド。「これをどっかで取り返すことで、逆に亀裂じゃなくて(投手、野手の)絆が深まる。持ち直す意味でも、しっかりとふんどしを締め直さないといけない」と“看板選手”の2人に奮起を促した。
手痛い逆転負けで借金「3」に逆戻り。球宴前に完済するためには、22日からのDeNA戦で3連勝するしかなくなった。順位も4位に転落。“勝てた試合”だっただけに、歯がゆさばかりが募る広島の夜となった。
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