【新井貴浩氏の眼】阪神の“謙虚さ”から生まれたG倒
「阪神3-0巨人」(14日、甲子園球場)
阪神が宿敵巨人に連夜の完封勝ち。初回、連打で作った好機に近本光司外野手(27)が先制の左前適時打を放つと、四回に梅野の2号ソロ、七回にはロハスの4号ソロで加点した。デイリースポーツ評論家・新井貴浩氏(45)は、幸先よく先制点を奪った初回の3連打について「謙虚な攻撃が効果的だった」と指摘した。
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謙虚なバッティングを心がけたことで主導権を握った。阪神は前日13日の巨人戦で大勝。どのチームにも言えるが大勝した翌日は安打が出ず、なかなか得点できない傾向がある。理由のひとつとしては、各打者が無意識の内に振りが大きくなることなどだが、阪神は基本のセンターを意識した打撃で流れをつかんだ。
中野、島田、近本の上位3人が初回に3連打して先制。いずれもセンターや逆方向への打球だ。シューメーカーはボールを動かし低めでゴロアウトを取る投手。ミーティングでも投手の足元に強い打球を打ち返そうという話がされたのではないか。大勝した次の試合だからこそ謙虚な攻撃が効果的だった。
そして完封勝利を挙げた伊藤将。中11日で久々だったこともあり立ち上がりは難しかったと思う。初回、1番・吉川に高めの変化球を左前へ運ばれたようにボールは高めに浮き気味だった。だが彼の良さは修正能力の高さ。左打者の懐への出し入れもできる。四回に価値ある本塁打を放った梅野のリードも光った試合だった。
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