阪神・西勇 今季初G封 8回4安打無失点で自身2連勝「野手が0点で行かせてくれた」

 6回、岡本和を打ち取った西勇は笑顔で野手に声をかける(撮影・田中太一)
 9回、ケラーが最後を締めベンチで坂本(左)とタッチを交わす西勇(撮影・田中太一)
スタンドのファンに帽子を振る西勇(撮影・坂部計介)
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 「阪神13-0巨人」(13日、甲子園球場)

 ぐっと右拳を握りしめた。八回2死一塁で4番・岡本和を空振り三振に斬ると、阪神・西勇は力強くガッツポーズ。今季6勝目を手にする124球の熱投を締めくくった。

 「序盤からたくさん点を取ってもらって、何とか最少失点でと思いながらマウンドに上がっていました。気の緩みがないように引き締めていきました」

 今季自身初となる伝統の一戦。四、六回以外は走者を背負いながらも、丁寧な投球でスコアボードにゼロを並べ続けた。三回には味方の失策も絡んで2死一、三塁とピンチを迎えたが、3番・丸を二ゴロに。五回にも味方の失策が絡んで無死一、二塁とピンチに陥ったが、後続を断った。

 打線が19安打13得点の大爆発で、自身の投球も幅が広がった。象徴的なのは7-0の四回。先頭・岡本和に対して3球全てカーブで三ゴロに仕留めた。「なかなかできない配球が、点差が生まれることによって余裕ができて、自分の投球じゃないことができると再確認できた。野手が0点で行かせてくれた感じかな。誠志郎(坂本)のリードも良かったし」と相乗効果を実感する。

 「本当は完封を狙っていましたけど…」。今季最多の球数を投じても余力はあったが、前夜からスタートした勝負の9連戦をチームで乗り越えるために、8回4安打無失点で降板。「次の機会にしっかり自分のピッチングができるように」と次なる快投を誓った。

 矢野監督も「丁寧に行きながら攻めるっていうこともできた。勇輝(西勇)らしさっていうのは出た投球だった」と評価する。このままローテ通りならば、次回は9連戦を締めくくる20日・広島戦(マツダ)で先発見込みだ。前半戦ラストスパート。頼れるベテランの好投から勢いを加速させる。

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