阪神・ウィルカーソン 西勇の完投指令にOK「長いイニングを投げたい」

 阪神は11日、甲子園で投手指名練習を行った。12日・巨人戦(甲子園)に先発予定で、9連戦の初戦を託される阪神のアーロン・ウィルカーソン投手(33)は、西勇輝投手(31)からの“完投指令”で気持ちを高めた。中11日と登板間隔も空いた中での先発だが「5イニングで終わりじゃなくて、なるべく長いイニングを投げたい」と、先発投手としての役割を最大限に果たす。

 心地良い涼風が吹く甲子園。キャッチボールや短ダッシュでの調整後、報道陣の取材に応じるウィルカーソンの後ろを西勇が笑顔で通った。両者が目を合わせた瞬間、背番号16が口を開く。「(ウィルカーソンが)10日休んだから完投するで!頼むわ!」-。強烈なハッパをかけられた。

 これにはウィルカーソンも思わず笑みをこぼす。もちろん、気合は十分だ。「先発ピッチャーは5イニングで終わりじゃなくて、長いイニングを投げたいという心掛けで取り組んでいる」と熱き闘志を燃やした。

 5月は3勝1敗、防御率1・04で月間MVPを受賞したが、6月は0勝1敗、防御率9・19と大苦戦。前回先発した6月30日・DeNA戦(横浜)でも、4回4失点と先発投手の役目を果たせていなかった。

 結果が出なかった時期、ウィルカーソンは「自分の中でも考えすぎてしまっていた部分がある」とネガティブな思考に陥っていた。10日以上、登板間隔が空いたことで「メンタル面から調整する」ことを心掛け、心理状態や感情のコントロールに徹してきたという。

 巨人戦を自身の再進撃のきっかけとしたい。同カードは3試合に先発し、2勝0敗、防御率1・50と好相性を誇る。ただ、油断はない。「彼らは本当にいい打者がそろっている」。調整期間では「しっかりゾーンの中で制球していく」ことをテーマに投球練習を続けてきただけに、試合でも制球力を発揮する。

 暑さや汗の影響を受けないために、最近は練習中から長袖のアンダーシャツを導入。「(試合では)まだ、分かんないですね」と話すにとどめたが、巨人戦でも活用する可能性はありそうだ。9連戦の先陣を切る助っ人右腕から、虎の連勝街道が始まる。

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