阪神・佐藤輝 打ち損じなくして本塁打量産だ 藤井康コーチの助言で快音連発

 打撃練習に励む佐藤輝(撮影・飯室逸平)
 グローブを右手に守備練習を行った佐藤輝(撮影・堀内翔)
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 「ヤクルト(中止)阪神」(9日、神宮球場)

 阪神・佐藤輝明内野手(23)が9日、神宮球場で練習に参加し、アーチ量産を誓った。現在83試合を消化した時点で、二塁打25本はリーグトップ。新井貴浩が持つ球団記録42本を超えるペースだ。三塁打4本もリーグ2位タイに付けている。ただ怪物は不満顔だ。

 「その分、ホームランが少ないんで。何とも言えないんですけど、プラスに捉えてやっていきたい」

 佐藤輝が言うように、昨季は同試合数を終えて、既に20本塁打をクリアしていた。今季は14本止まり。それでも上昇ムードは感じている。前日8日・ヤクルト戦(神宮)でも初回に強風に押し戻されながら右翼フェンス直撃の三塁打をマーク。「惜しい当たりは出てるんで、それがホームランになるように頑張ります」と手応えをにじませる。

 この日は東京遠征に帯同している藤井康1、2軍巡回打撃コーチからバットの軌道について指導を受け「いろいろ感覚とか自分がどう思ってるとか、しっかり話しながらやっています」。フリー打撃では今後の爆発を予感させるように、鋭い打球を連発した。

 同コーチは「速いボールの打ち損じを捉えられるようになると、間違いなく早い段階で30本塁打いくと思う」と断言。「ポテンシャルからすればとんでもなく上にいける選手なのでね」とさらなる成長に太鼓判を押した。

 虎の4番には侍ジャパン・栗山監督も熱視線を送る。7日・広島戦(甲子園)を視察した際には「投手の対応、相手の術中にハマらない狙い方、打ち方はできている」と評価。来年3月のWBC出場へ期待が高まるが、佐藤輝はペナントレースに集中モードだ。「シーズンで結果を残した人が行く場所なので、リーグ戦頑張ります」。本塁打を追求し、納得の成績につなげる。

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