熊谷兄弟対決 阪神2軍練習試合で実現 兄が初回“弟線”二塁打 弟も負けじとタイムリー

 1回、左翼線に二塁打を放つ熊谷(撮影・高部洋祐)
 1回、兄・敬宥が放った打球を処理し、懸命に二塁に送球する日本海オセアンリーグ選抜・熊谷宥晃
 試合前、弟の宥晃(左)と談笑する熊谷(撮影・高部洋祐)
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 「2軍練習試合、阪神4-2日本海オセアン選抜」(5日、鳴尾浜球場)

 阪神2軍は5日、鳴尾浜で日本海オセアンリーグ選抜と練習試合を行い、異例の兄弟対決が実現した。1軍から調整のため出場した熊谷敬宥内野手(26)と、同リーグ・福井に所属する熊谷宥晃外野手(23)がともにスタメン出場し、互いに奮闘する姿でメッセージを送り合った。

 弟の元に、エールの打球を届けた。「投げてくんなと思いました(笑)」。初回1死。熊谷が放った打球は左翼線を破り、左翼に就いていた宥晃が捕球する二塁打となった。「打ってくんなよと思いました」と弟も苦笑い。兄弟対決で汗を流し、刺激を送り合った。

 日本海オセアンリーグ・福井で外野手として野球を続ける3歳下の宥晃が、同リーグ選抜の一員として「9番・左翼」、1軍から調整のために2軍練習試合に出場した熊谷が「2番・左翼」でともにスタメン出場。兄の安打に負けじと、宥晃は五回2死三塁から右中間を破る適時打。兄が「僕より速い」と太鼓判を押す快足を飛ばして一気に三塁へ。「野球を見てもらえる機会がなかったので、結果を出せて良かった」と胸を張った。

 「けんかするほど仲がいい」が、お似合いの兄弟だ。「(けんかした時は)僕が泣いて終わっていました」と宥晃。スーパーで兄弟げんかを繰り広げたこともあった。ただ、この日の試合前には熊谷が野球道具をプレゼント。宥晃は「道具をもらえるのが一番うれしい」と感謝した。

 今はお互いの活躍が何よりも励みになる。「切磋琢磨(せっさたくま)しながら一緒に頑張って行けたら」と熊谷。弟が奮闘する姿に刺激を受け、さらなる活躍を誓った。

 ◆熊谷 敬宥(くまがい・たかひろ)1995年11月10日生まれ、26歳。仙台市出身。175センチ、68キロ。右投げ右打ち。内野手。仙台育英、立大を経て2017年度ドラフト3位で阪神入団。仙台育英では3年春夏に甲子園出場。今季は6月26日・中日戦でプロ初のサヨナラ打。主に守備と走塁での貢献度が高く、ここまでチーム4位の7盗塁。

 ◆熊谷 宥晃(くまがい・ひろあき)1998年11月21日生まれ、23歳。宮城県出身。172センチ、71キロ。右投げ左打ち。外野手。仙台育英から明星大を経て21年5月にBC・信濃と契約。今シーズンは日本海オセアンリーグ・福井でプレー。阪神・熊谷敬宥は実兄。

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