阪神・才木が復活勝利 高校時代のライバルも現地で観戦「浩人、ナイスピッチング!」

 「中日0-3阪神」(3日、バンテリンドーム)

 阪神・才木浩人投手(23)が涙の復活星を挙げた。中日打線を5回5安打無失点に抑え、19年5月1日の広島戦以来1159日ぶりの勝利を手にした。20年11月に右肘トミー・ジョン手術を受け、育成契約も経験。試合後のインタビューでは苦しかった日々を思い返し、涙で言葉を詰まらせた。苦難を乗り越え、第2章のマウンドが始まった。

  ◇  ◇

 記者は才木と同級生で高校時代はバッテリーを組んでいたこともある。プロ入り初勝利は友人として見届け、1159日ぶりの復活勝利は記者として見届けることができた。

 ヒーローインタビューでの涙。リハビリ中に「野球してぇ-」といつもつぶやいていたことを思い出した。23歳になっても生粋の野球少年である才木。勝ったことよりも、あの大舞台で笑顔で投げている姿を見られたことが一番うれしかった。

 須磨翔風高時代に才木とエースの座を争った中野克己さん(24)も、現地で復活勝利を見届けた。「ホッとした。めちゃくちゃ興奮しましたし、浩人らしい投球。ナイスピッチング!」と興奮気味に話した。

 自身も社会人クラブチームで投手として奮闘中。「あいつが投げているのを見るのがすごく好き。これからも苦しいことはあるだろうけど、この故障を乗り越えた浩人なら絶対大丈夫と信じている」。かつてのライバルにエールを送った。(デイリースポーツ・北村孝紀)

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