阪神ドラ1・森木が圧巻聖地デビュー 6回0封9奪三振「初めて投げることができて楽しかった」
「ウエスタン、阪神2-2オリックス」(2日、甲子園球場)
ふーっと息を吐く。自然と口角は上がっていた。「初めて投げることができて楽しかったです」。阪神ドラフト1位・森木大智投手(19)=高知=が甲子園初登板を果たし、6回2安打無失点。高校3年間でかなわなかった場所で堂々たる投球を披露した。
「(球場が)すごく広く感じて。打者までの距離が近く感じて、投げやすそうな雰囲気があった。マウンドの高さもちょうど良かったです」
未来のエースに、聖地のまっさらなマウンドは不思議とよくなじんだ。初回から150キロ台を連発。まずは野口を153キロ直球で空振り三振に。渡辺には9球粘られて右前打を浴びたが、後続を断って、真っ赤なグラブをバシッとたたいた。
ヤマ場は0-0の五回。1死から太田への3球目・カーブがすっぽ抜けて頭部死球に。続く池田には初めて四球を与えて1死一、二塁とピンチを招いた。それでも、元への7球目。片山のサインに首を振ってスライダーを選択し、「狙い通り」と投ゴロ併殺に仕留めた。
自己最速タイ155キロをマークし、9奪三振。惜しくも“甲子園初白星”は逃したが、「今まで一緒にやってきた仲間のことも思いながらマウンドに立てました。強気に自分の真っすぐを信じて思いっきり投げていくことと、楽しむという姿勢はできた」と胸をなで下ろした。家族も聖地デビューを見届け、登板後に「来てくれてありがとう」と連絡すると、「楽しかった」と返信があったという。
次は、満員の甲子園で-。「イメージしながらマウンドに立てた。1軍で投げたいのはずっと思っているので、しっかり練習して、安定した強気なピッチングができるように頑張りたい」。さらなる成長を、この本拠地でたくさん見せる。
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