阪神・近本 28戦連続安打 球団歴代2位桧山に並んだ!1位マートンまで残り「2」
「中日2-5阪神」(2日、バンテリンドーム)
オーバーランから一塁ベースに戻った阪神・近本は、筒井コーチに肩をたたかれると白い歯をこぼした。ついに代打の神様・桧山と並ぶ球団歴代2位の28試合連続連続安打に到達だ。マルチ安打に1盗塁で連敗ストップに貢献した。
ヒットメーカーの“連チャン”が止まらない。島田の適時打で先制した三回、なおも2死一塁の場面。コンパクトに振り抜いた打球は三遊間を貫いた。好機を広げ、大山の適時打で生還。「得点につながったことがよかったです」と勝利の喜びをかみしめた。
リードが2点差に縮まって迎えた八回は追加点のホームを踏んで突き放した。先頭として根尾から右前打で出塁。前日1日の同戦ではチャンスで三ゴロに倒れ、プロ初ホールドを献上していた相手にリベンジすると、すかさず二盗成功だ。今季15個目の盗塁で得点圏に進み、1死一、三塁から山本のスクイズで生還した。
「2点差になってね、しっかりストレートに合わせて出塁ってことだけを考えていたので、塁に出て、かえってこられたのが良かったかなと思います」と価値ある一本に満足げ。1日は「蛇行してた」と、滑り込んだ際に二塁ベースから足が離れて失敗したスチールもきっちり修正してみせた。
猛暑が続く中で「ドームはドームでしんどい。体力っていうより体が」と肉体のケアも大切になってくる。パフォーマンスを維持するために口にするのが消化吸収しやすいよう商品化された「飲むあんこ」。和食パワーでグラウンドを縦横無尽に駆け回る。
マートンが持つ30試合連続安打の球団記録まで残り2試合。さらには高橋慶彦の33試合という日本記録も視界に入る。安打製造機たちのレコードを塗り替える日は近い。