阪神・高寺、プロ初昇格即先発 四球でプロ初出塁、二塁守備も軽快 矢野監督高評価

 「ソフトバンク1-0阪神」(8日、ペイペイドーム)

 19歳がチームに新風を吹き込んだ。高卒2年目の阪神・高寺がプロ初昇格即、「8番・二塁」で先発出場。試合前、「特に気負うことなく、平常心でいつも通りのプレーを心がけたいと思います」と意気込んだように、攻守に片りんをのぞかせた。

 プロ初打席は0-0の三回。結果は二ゴロに終わったが、初球からスイングした積極性が光る。1点を追う七回2死二塁の好機では冷静だった。2番手・藤井のボールを見極め、四球でプロ初出塁を記録した。二塁守備も軽快だ。三回、ガルビスの一、二塁間への打球を堅実にさばくなど、危なげなかった。

 ファームでは「1日1本」の目標を掲げ、ウエスタン・リーグ2位の打率・281をマークし、1軍昇格を勝ち取った。デビュー戦は2打数無安打1四球。結果はほろ苦いが、矢野監督から「落ち着いてやっていた。初球から打ちに行ったり、ゴロもしっかりさばいたり、大したもの」と高評価された。次代のスター候補が博多の地から大きく羽ばたいていく。

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