阪神2軍 井上がV弾 26戦ぶり一発に平田監督笑顔「ビッグフライやな」

 「ウエスタン、広島4-6阪神」(3日、由宇球場)

 周囲を驚愕(きょうがく)させるアーチだった。阪神・井上広大外野手(20)が右翼へ3号の勝ち越し2ラン。4月21日・広島戦(鳴尾浜)以来、26戦ぶりの一発に「仕留めた中でしっかり自分のスイングができた」と声を弾ませた。

 同点の五回2死一塁。追い込まれてからの行木の外角直球を軽く振り抜いた。勢いよく飛び出した白球は、右翼芝生席に着弾。阪神ベンチから驚きの声が飛び交う中、笑顔でダイヤモンドを回った。平田2軍監督は「右にもあれだけ飛ばすんだし、久しぶりのビッグフライやな」と頬を緩めた。

 今季の3本塁打は中堅に1本、右方向に2本。「引っ張ったホームランは反応とかで出ればいい」と、センター返しを強く意識し続けている。直球への対応に苦しんで一時は打率1割台に低迷したが、タイミングの取り方を変えるなど、不調を抜け出すために試行錯誤。課題克服の兆しとなる一発を放ち、「いい方向に向かっているのかな」とうなずいた。

 四回先頭では中前打を放ち、九回1死二塁でも左前打。今季初の3安打で6試合連続安打と好調を維持している。「早いカウントから仕留めるのがテーマ」と次なる課題を見据えた井上。未来の主砲は、着実に進化し続けている。

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