阪神・藤浪VS西武・森 4年ぶりに実現!大阪桐蔭バッテリー対決に聖地大興奮

 「阪神6-1西武」(2日、甲子園球場)

 聖地の異様な熱気に、阪神・藤浪はプロの使命で応えた。5-1の八回2死。10年前、大阪桐蔭時代に甲子園で春夏連覇を達成した女房役・森との対決が4年ぶりに実現した。「お客さんが見たいものを見せてこそ、プロ野球だと思う」。初球にこの夜最速の159キロを投じると、打球は瞬く間に右翼線へ。結果は二塁打だが、藤浪のすがすがしい表情が充実ぶりを物語っていた。

 「球場にいた全員がストレート勝負を期待していたんじゃないかと思います。打たれましたけど、それは森の方が上だったということで。さすがだなと、超一流のバッターだなと改めて思いました」

 後輩との対決を終えても、息つく暇などない。続く打席には通算446本塁打を誇るベテラン・中村が立っていた。母校の大先輩にも真っ向勝負だ。2球連続の157キロで追い込むと、最後は158キロで浅い右飛。一仕事を終え、藤浪は拳を握った。

 リリーバー・藤浪の魅力がたっぷり詰まった1イニングだ。1軍復帰2試合目の登板は4点リードの展開。クリーンアップを迎える厳しい場面だったが、4番・山川を147キロのスプリットで三ゴロに打ち取るなど1回1安打無失点に抑えた。「前回より良かった」と藤浪。ファンのため、最高のパフォーマンスを披露していく。

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