完全試合阻止&自力V消滅阻止の阪神・矢野監督 佐藤輝を称賛も「走塁はダメ」一問一答
「ロッテ0-1阪神」(27日、ZOZOマリンスタジアム)
阪神は佐々木朗希の登板試合で完封勝ちを収め、自力優勝の可能性が消滅するのを阻止。矢野監督は決勝弾の佐藤輝をたたえつつも、四回の走塁ミスについては「ダメだね」と指摘した。
一問一答は次の通り。
-佐藤輝らしい、求められている一発。
「まあまあちょっとね、体勢が崩れてたからまさか入ると思わんかったけど。よく行ってくれたね」
-きょうも含めて最近は悔しい思いも。
「そうやね。ずっとチャンスでアイツに回ってきて、かえせないっていうのが続いていたんで。アイツも2年目になってこう、自分のバッティング以外に何とかしようっていう気持ちはすごく出ているんで。その悔しさもあったからね。打った後、うれしそうな、ああいう感じっていうのはあんまりなかったと思うんで。そういうところでは、責任を感じている部分と、やっぱりそこで打てた喜びというのがあったんかなというふうには思っているけど」
-四回の走塁はその気持ちが出過ぎたか。
「走塁は…ダメだよ。あれは別にツーアウト二塁でいいんだから。あれは気持ちが行ったからということじゃない」
-そういったことがあった後に打てたというのは、プレーヤーとして大きな試合になる。
「うーん、プレーヤーというか、そういうことはプロでやっていく以上、起こりうるんで、それがいい方向にいくことが増やしていかなダメやし。2年目っていうのも、まあまあ、あるし、プロであるっていうことももちろんね、2年目だから許されることもあるし、まだまだ成長していくその過程の中ではいろいろあるかな、と思います」
-ウィルカーソンは粘り強かった。
「いやー、よういってくれたね。中継ぎもみんないってるし、8回までいってくれたから助かったし、拳弥とやりとりしながら」
-八回は球数が微妙だったが。
「ピンチも何回か背負ってるし、もちろん最後までっていうのもなくはないけど、あれ以上っていうところでは、追い越したらもう、スグルで行こうと思ってたので」
-岩崎は今後のきっかけにもなる登板。
「そやね。これでまた気持ちが晴れるっていうとまだそこまでいかんかもしれんけど、落ち着くというか、フラットな状態でまたマウンドに行ける、今日はちょっとやっぱり自分でも1点、点取れてないから常に苦しい状況でね、スグルにバトンを渡してるんで、そういうところでは今日の登板からちょっとフラットに戻れる試合をスグルが作ってくれたかなと思います」
-ロッテ先発の佐々木朗は去年と比べて。
「去年はフォークはいいなあと思ってて、真っ直ぐはまだそんなにこう速いけど、質的にはというのは去年のイメージで、今年見てたらその真っ直ぐの質がめちゃくちゃ良くなってたから、ああいう結果も残してるし、末恐ろしいというか、前半も真っ直ぐ前飛んでないんでね、真っ直ぐ狙っても真っ直ぐ前飛ばないんでね。追い込まれたら、あのすごいフォークがあるんで。三回くらいから急に抜けだしたなっていう感じが。真っすぐが操れていないというか、グッと大きく抜けている感じがあったんで。今年の中ではああいう感じの球は少なかったんかなと思いながら。本人的にはちょっと途中から、アレッていう感じがあったのかな。それでもね、やっぱり抑えられるっていうのは、もちろんポテンシャルっていうのは半端ないんで。松川もね、落ち着いて。(自分が)キャッチャー(出身)なんで、キャッチャーを見てしまうけど、すごいなと思いながら、あのバッテリーを見ていたけど」
-荒れる前からボール球のフォークもしっかり見逃していた。
「まあまあ、それは横からやから分からんけどね。ゾーンに来たフォークっていうのは、なかなか見送られへんと思うんだけど、ゾーンがちょっと外れているから見送られたというのはあると思うから。それは、そういうところが関係しているのかなと。ベースの上で落とされたら、ちょっとやっぱり厳しいので」
-連打が難しい中、足を絡めて。
「まあね、やれることはそういうところかなというところで。チャレンジしていきました」
-各打者が粘って6回までに90球を投げさせた。
「もうね、カンカン打ってというのはね、なかなか望めないというのは、ミーティングでもやっているので。そういうところでは、一人1球でも多くというのは、チームとしてやってくれたし。そういう小さいジャブというか、そういうのが、もしかしたら効いたのかなという部分が、チームでやれたのかなというのはあります」