阪神・佐藤輝また二塁打!セ・リーグ記録48本ペース 守備では痛いミスも

 4回、右翼へ二塁打を放つ佐藤輝(撮影・堀内翔)
 7回、一塁に悪送球する佐藤輝
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 「ヤクルト3-0阪神」(19日、神宮球場)

 伝統の一戦だけでも意地を見せてくれ-。阪神は完封負けを喫した中、佐藤輝明内野手(23)が今季15本目の二塁打を放ち、セ・リーグ記録の48本ペースとなった。きょうから甲子園で交流戦前最後となる伝統の一戦。過去2カード初戦ではいずれも決勝弾を放っている4番のバットが、必ず火を噴くと信じたい。

 小川の浮いてきた球に佐藤輝の体は自然と反応した。猛烈なライナーはあっという間に右翼線で跳ね、フェンスに当たった。滑り込むことなく、悠々と二塁ベースに到達した背番号8。この一打で二塁打数を“セ界一”ペースに乗せた。

 場面は0-0の四回。カウント1-1から小川が投じた高めのチェンジアップを捉える。今季44試合で、両リーグトップとなる15本目の二塁打。143試合で換算すると48本となり、17年に巨人・マギーがマークしたセ・リーグ記録に並ぶ。さらに01年にオリックス・谷(本紙評論家)が残したシーズン52本のプロ野球記録更新も決して夢ではない。

 今季はリーグ3位の10本塁打とともに、二塁打も量産してきた佐藤輝。昨オフから確実性を求める中で「しっかりコンタクトするということを今は意識している。(理想は)中堅方向に伸びる打球ですね」と打撃練習から意識し、中堅から逆方向に強い打球を放つ。

 これが二塁打量産につながっている要因の一つ。さらにプロ1年目の昨季は球団ワースト記録を更新する173三振を喫したが、苦しめられた内角球にも対応するなど進化を遂げている。コンタクト率が上がることで、持ち前のパワーとスイングスピードが生きている形だ。

 ただ守備で痛いミスがあったことは反省点。0-1の七回2死一塁、山崎のセーフティーバントを処理したが一塁へ悪送球。その間に一走・塩見が生還する適時失策になった。

 さらに八回2死でも代打・太田のゴロを、再び一塁へ悪送球。矢野監督は「流れの中でも大きな失点になったし。輝(佐藤輝)もこれからサードをやるなら、セーフティーをまずやらせないというかね。ポジショニングもちょっと深い」と指摘する。

 前夜の大勝がウソのような完封負け。なかなかチームが波に乗れない中、きょうから巨人を甲子園で迎え撃つ。伝統の一戦は直近2カードの初戦でいずれも決勝弾を放っている佐藤輝。険しい表情のまま神宮を後にした4番が、必ずチームを勝利に導く一打を放つ。

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