【中田良弘氏の眼】制球力の成長が阪神・青柳の進化の証し

 「中日1-0阪神」(6日、バンテリンドーム)

 阪神OBでデイリースポーツ評論家の中田良弘氏(63)が、9回1/3を5安打1失点の阪神・青柳を絶賛。今季の好調要因を挙げた。

  ◇  ◇

 結果として敗戦投手になった青柳だけれども、この日も今年の好調さを示す投球ができていた。去年からの一番の成長点は制球力。時に逆球があるんだけど、ここぞの場面では梅野の要求通りのところに投げられていた。

 開幕から4試合全てで8回以上を投げられているのも、制球力の成長と改善に尽きると思う。過去3試合で4四死球。この日は申告敬遠が2個あったけど、実質的な四球はゼロ。四球が増えれば球数が増え、長いイニングが投げられなくなる。ここに先発の柱としての頼もしさを感じる。

 変則タイプでありながらも真っすぐに力があって、今年は特にストライクゾーンで勝負できているのが大きい。走者がいない場面でもクイックで投げてみたりとか、頭を使った投球ができている。

 負けはしたけど、この日に限っては、自分より大野雄の投球が良かったと割り切るしかない。久しぶりにレベルの高い投手戦を見させてもらったし、青柳の今後にも期待が持てる内容だった。

 打線も割り切って次の試合に臨むよりほかない。守備では糸原が随所に好プレーを見せた。打たせて取るタイプの青柳なだけに、こうやって守備がもり立てていけば、勝ちに近づいていく。

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