阪神・山本 移籍1号 古巣Gから“恩返し弾” いぶし銀キラリ「巨人戦で良かった」
「巨人3-10阪神」(30日、東京ドーム)
伝統の一戦が特別な雰囲気に包まれた。5点リードの八回、1死一塁。途中出場の阪神・山本が3番手・畠の速球を振り抜き、左翼席へ突き刺した。待望の移籍後初アーチとなる1号2ランは、古巣への“恩返し弾”だ。
「なかなかホームランが打てない中でこうやって1本出て素直にうれしいです。終わってみて巨人戦で良かったなという思いです」
巨人時代の19年以来3年ぶりの通算4本目の本塁打。ベンチではニコニコ顔の矢野監督から「虎メダル」を贈呈され、ナインも大盛り上がりだ。虎党だけでなく、G党からも拍手を浴び、「応援してくれる人がいるから頑張れる」と感謝した。
移籍2年目を迎え、本領発揮の予感だ。昨季は矢野監督から打力を高く評価されながら、打率・186にとどまった。今季は代打とスタメンで18試合に出場し、打率・333。この日も2-2の七回2死一、二塁の好機に代打で登場し、冷静に四球をゲットした。ユーティリティープレーヤーとして、今やチームに欠かせぬ存在だ。
息子の成長も原動力となっている。この春に1歳となり、「いろんなことをしゃべれるようになっている。もっと活躍していい姿を見せたい」。一家の大黒柱としてチームでも存在感は増すばかりだ。いぶし銀の働きで、快進撃を支えていく。
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