開幕9連敗 阪神・矢野監督「俺らの野球やるしか」「大きく変えられること浮かばない」

試合後、ベンチで肩を落とす矢野監督(左端)、佐藤輝、大山(撮影・堀内翔)
6回、コーチ陣と話をする矢野監督(撮影・田中太一)
6回、2ランを放った糸井(中央)を迎える矢野監督(左端)(撮影・堀内翔)
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 「巨人9-5阪神」(3日、東京ドーム)

 セ・リーグワーストの開幕9連敗となった阪神。矢野監督は試合後「何でもきっかけにしたい」と語った。

 いきなり初回に先発・ガンケルが満塁弾を被弾。本来の投球ではなかったか?の問いに「そうやね。もうちょっとスピードもほしいし、本来のコントロールもいつもどおりではなかった感じがするけどね」と評した。

 今3連戦はいずれも先発ピッチャーが序盤に失点を喫する苦しい展開に。「立ち上がりは、みんな難しいんやけど、ここまでの流れの中で。流れと相手バッターの調子も、もちろんガンケルも分かっていることだから。丁寧にというのもあるし、それが逆に攻めていくというところが減ってしまい、そこをつけ込まれたってことかな」と慎重さが悪い方向に出たと分析した。

 七回には守備のミスも絡んでアルカンタラが4失点。勝ちパターンの一角として期待する右腕の乱調にも「制球っていうか、変化球がもうちょっとしっかり腕を振ってボールが切れる形にならないと、変化球もほとんど振らせられるような、空振りを取ったのは中田の空振りぐらいで。なかなか空振りは…反応させられてないんで。真っすぐはある程度、そこそこなのかなと思うけど、結果的にそれでカウントが苦しくなっているんで。状態的にはまだいいとは言えないよね」と苦しい胸の内を明かした。

 最終回に反撃の姿勢を見せたことに「それはもう、いつも一緒になっちゃうけども俺らの野球をやるしかないんで。『超積極的』とか『あきらめない』とか『挑戦する』とか。やっぱり今までそういうものを大事に戦ってきたんで。何か大きく変えられる事って、まあまあちょっと俺も浮かばないんで。だからこそ目の前の事に集中して、誰かに変えてもらうんじゃなくて、一人一人が『俺が変えてやる』っていう気持ちでね。もちろん俺もそうやし。そういうのをやっていくしかないのかなと思っています」と評した。

 5日からは本拠地・甲子園に戻る。前を向く姿勢が大事かの問いに「それはもうずっとだし。俺らの中でも大事にしているし。でもこれだけ結果が出ないっていうことでね、さらにもっとやっていかないとという意識を持たないと」。その上で「もう今は何でもきっかけにしたいし。何でもプラスに捉えられるものはプラスに捉えていきたいと思うし。う~ん…なかなかこうね、もがき苦しんで、その中から成長していけるものをチームも俺も見つけていかないとダメなんでね。そう思っています」と語った。

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