阪神・藤浪 菅野に恩返しどころかプロ初3被弾 屈辱まみれ「悔しい」

 4回、追加点を許した藤浪は険しい表情でベンチへ戻る(撮影・田中太一)
4回、追加点を許した藤浪は沸き上がる巨人ベンチを尻目にマウンドへ戻る(撮影・田中太一)
2回、藤浪は大城(左)にソロ本塁打を打たれる(撮影・佐藤厚)
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 「巨人6-5阪神」(1日、東京ドーム)

 阪神・藤浪晋太郎投手(27)はぼう然とした表情で3本のアーチを見届けた。試合前から警戒していた巨人打線の一発攻勢に沈み、今季初黒星。チームの連敗を止められず、降板後のコメントに無念さをにじませた。

 「何とかチームに流れをという思いでマウンドに上がりましたが、相手打線のいいようにやられてしまい悔しい投球になりました」

 最速156キロを計測した自慢の直球を狙い打たれた。初回1死から坂本、ポランコに自身初の2者連続被弾。出ばなをくじかれると、二回は2死から大城に痛恨のソロを浴び、プロ初の1試合3被弾の屈辱にまみれた。

 三回も味方の失策から傷口を広げ、丸に2点タイムリーを献上。四回も坂本に犠飛を許し、4回7安打6失点(自責点4)。毎回失点で先発の役割を果たせなかった。

 菅野との投げ合いは2018年以来4年ぶり5度目。オフには自主トレを共にしただけに成長した姿を見せたかったが、この夜は力みを解消できず、通算1勝4敗となった。

 試合後、矢野監督は攻めた投球に理解を示しつつも「いい打者をどう抑えていくかというレベルに晋太郎も成長していってもらいたい」と要求。先発ローテ完走を目指す1年。課題を克服し、次回のマウンドへ向かう。

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