阪神・矢野監督 山本から安打を放った前川を絶賛「一本出ただけでも大したもの」

 矢野監督(中央)は前川らナインを迎える(撮影・山口登)
5回、前川は左前打を放つ(撮影・山口登)
 3回、前川は後藤の飛球にダイブするも捕球できず(撮影・山口登)
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 「オープン戦、オリックス2-3阪神」(18日、京セラドーム大阪)

 阪神はオープン戦9戦負けなしの6連勝。先発・藤浪が5回2失点に抑え、打者では佐藤輝や1軍合流したばかりの中野の打撃が光った一戦となった。試合後、矢野監督が競り合いを制した試合を振り返った。

 -藤浪の投球をどう見たか。

 「いろんな球種を使いながら投げているという感じはあったけどね。これぐらいは行けるだろうなとは思っているけどね」

 -ピンチでの粘りもあった。

 「その前にピンチを作らんていうことがまずね。ずっとピンチ作らんピッチングってなかなかないし。カウントをこう不利にしてしまうとか、フォアボールとかでピンチを作るっていうのは、やっぱり得点につながる可能性ももちろん上がるわけで。でもその中で粘ったっていうことももちろん大事やし。シーズンに入ればどんな状況になったって、もちろん粘るっていうピッチングが求められてくると思うから。良かったことと、いい意味で課題というか、そういうところがあるんちゃうかな」

 -順番で言えば来週は

 「去年も晋太郎、開幕やっているし。本人もある意味、去年よりも手応えとか自信というのを持ちながら臨めるシーズンになっているんちゃうかなと思うから。ヤギ(青柳)がこんなことになって自分になったということをマイナスに捉えている感じはないし。去年も晋太郎にしたというのは、上の伸びしろというのかな、そういうのを期待して開幕投手で送り出したところがあるんで。去年よりも自信を持っていくんじゃないかな」

 -本人にはどんな言葉を。

 「そりゃ、分かっているやろ。今日投げているんやから」

 -ケラーの球速。

 「だんだん上がってくるよね。球種も縦のカーブ以外のスライダーを使いながらとか。投げるたびに良くなってきているという感じはある。ひと安心というかね。そういう形で入れるんじゃないかと思う」

 -中野も一本出た。

 「1試合だけで言うにもなんやけど、やっぱりいいポイントで打っているし、守備の足もいい形で取れているから拓夢らしさっていうのは出してくれたかなと思うし。体の状態も、きょう人工芝で出て明日張ると思うんやけど、そういうところさえ問題なければ。拓夢らしさっていうのは出たなっていうふうに見たよ」

 -佐藤輝が好投手から。

 「そうやね。真っすぐの質、コントロール、スピード、カーブ。フォーク、カット…。それはやっぱいいピッチャーだよね。その中でもみんなが捉えた打球っていうのは結構あったと思うし。状態としてみんな上がりつつあるような感じで臨めているんでね。いい感じかな」

 -前川もしぶとかった。

 「この前、4三振やったっけ?今、日本で一番いいピッチャーやん?それを経験させてあげたかったっていう。それが基準になる。ああこれがいいピッチャーかって。そういうのが経験できて、これが一軍に残るのか、二軍にいくのか分からんけど、肌で感じてこれから野球をやっていくのと違うと思うので。将来タイガースの中心バッターになっていくような素材っていうのは、短い時間やけど見ても思うので、そこを感じてもらいたかった。一本出ただけでも大したもの。初球から積極的にいく姿勢を見せていたし。いい経験が出来たんじゃないの」

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